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【富山新聞】 羽田便応援組織 利用促進の「主役」として

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 富山-羽田便の利用促進を目指す空港応援組織「サポーターズクラブ」の会員が300社・団体に達した。同便は、富山と東京を最速2時間8分で結ぶ北陸新幹線との競合で苦戦。3月27日にスタートする夏ダイヤで1日6往復から4往復に減便されることが決まっており、いよいよ存続に向けての正念場を迎えるが、支える機運がまだ勢いを保っているのは心強い。
 羽田空港は、いうまでもなく国内線の最大のハブ空港であり、近年は国際空港としての存在感も急速に高まっている。富山への企業本社機能の誘致を推進するにしても、2020年の東京五輪・パラリンピックを見据えて海外誘客の強化を図るにしても、富山-羽田便の減便に歯止めをかけ、羽田空港とのつながりを維持することは極めて重要な意味を持つ。
 県もそうした認識があるからこそ、北陸新幹線の開業以降は相当に思い切った支援策を展開してきたが、いつまでも官主導でカンフル剤を打ち続けるわけにはいかないし、それに頼り切る路線は決して健全とはいえまい。サポーターズクラブに加入している企業などが利用促進の「主役」として、それぞれができることを考え、実行していけるかどうか。この点が富山-羽田便の生き残りの鍵を握っているといっていい。
 富山-羽田便を運航する全日本空輸は民間企業であり、もうからない路線や先行きが暗い路線を整理する一方で、もうかる路線に経営資源を集中し、最大の利益を追求するのは当然の姿勢だ。全日空は少なくとも1、2年は4往復体制を継続したいとしているが、いつまでも貴重な羽田空港の発着枠を富山に振り向けてくれると思わない方がいいだろう。
 富山―羽田便の収支の観点からいえば、観光客以上に重視しなければならないのが客単価の高いビジネス客の掘り起こしであり、サポーターズクラブにかかる期待は大きい。自社の社員の出張などで積極的な利用を心掛けるだけでなく、首都圏の取引先に対する働き掛けなどにも、さらに力を入れてもらいたい。

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