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【北國新聞】 白山発酵食ブランド 節目の年、全国に発信を

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 白山市観光連盟は市内で製造された発酵食品をブランド認定し、統一名称をつけて販路拡大に乗り出す。市の特産品である多彩な発酵食品は、白山がもたらす豊かな水によって育まれており、白山の恵みそのものと言ってよい。折しも来年は白山開山1300年の節目の年でもある。「白山」の知名度を生かして、全国に発酵食品を発信していきたい。
 白山市では、国の地理的表示保護制度(GI)に「白山」として登録されている日本酒をはじめ、味噌(みそ)、醤油(しょうゆ)や酢のほか、ふぐの糠(ぬか)漬(づ)けに代表される漬け物類など、古くからさまざまな発酵食品が製造されてきた。
 山から海まで、これほどバラエティーに富んだ発酵食品が受け継がれている地域は、ほかにあまり例がないのではないか。これらの発酵食品は地域の伝統的な食文化として市文化振興条例にも明記されており、ブランド認定は条例の趣旨を具体化する取り組みの一つと言える。
 ブランド認定にあたっては、原材料に白山市産品を含み、製造者か販売者のいずれかが市内の業者であることなどが条件となる。先ごろ開かれた認定審査会には市内22社が56品目を出品しており、ブランド化は業者にとって大きな励みになっている。
 期待したいのは若い世代向けの新商品の開発である。発酵食品は近年、健康や美容の観点から価値が見直されているとはいえ、若い世代に受け入れられる商品は限られている。伝統の食文化を守り伝えると同時に、白山市ならではの商品を開発して新しい食文化をつくりだしてほしい。
 白山市では来年の白山開山1300年に合わせて各種イベントが行われ、県内外から多くの人が訪れると見込まれる。「発酵の里」をアピールするまたとない機会であり、これと連動した企画があってもいい。
 市内の飲食店では11月下旬から12月末まで「発酵食まつり」が開催され、ブランド認定商品も披露される。同様の企画を来年も実施できないものか。市と観光連盟、業界で検討してもらいたい。

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