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【北國新聞】 「金沢城ロック」 歴史空間彩る新たな魅力

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 金沢城公園玉泉院丸庭園で、ライトアップに合わせてロックを流すイベントが19日まで開かれている。2月に2回実施し、計6日間で6千人が来場するなど好評だったことから、今回の追加実施となった。石垣が連なる重厚な歴史空間を、ロックのBGMで満たすことで意外なマッチング効果があったようだ。ライトアップと合わせて、城下町の夜の回遊性向上に結びつけたい。
 金沢市中心部では、昨年5月から、金沢を「伝統を守りながら、新しいものを取り込む気概があるまち」ととらえる県観光ブランドプロデューサーの松任谷由実さんの発案で「石川ロックサミット」が初開催された。ロックアーティストとオーケストラ・アンサンブル金沢のセッションや、ギタリストの共演、国内外の有名ミュージシャンの写真展などが催された。
 ことし2月には、金沢城公園を主会場にした音楽イベント「冬の夜のマジカルセッション“出逢(であ)い”」が開かれ、ロックをテーマにギターライブや舞台、朗読会などが催されるなど、クラシックやジャズに続いて、ロックもまちなかにあふれる多様な音楽の都としての金沢を発信した。
 この一環として、松任谷さんらが選曲したロックの名曲を、庭園のライトアップのBGMとして流す演出を試み、県内外の若者やロックファンから好評を博した。
 ロックの中でも、パワーを前面に打ち出すのとは多少趣を変え、時に静謐(せいひつ)な曲調や内省的な歌詞が印象的な「プログレッシブ・ロック」の名曲が選択されており、ライトアップと相まって、金沢の歴史的なたたずまいと程良く共鳴したと言えるだろう。
 金沢市内では、金沢城、兼六園一帯でライトアップイベントが開催されているが、今年は夜景の魅力を一段と厚みをもって発信するため、金沢市が新年度、公共施設や街路のライトアップに向けた基本構想の策定に乗り出す。
 歴史空間のライトアップとロックの新鮮な出会いを、金沢の夜のそぞろ歩きを促す仕掛けとして今後も定着させ、宿泊客の増加につなげていきたい。

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