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【富山新聞】 無花粉スギ 植樹祭の“主役”で発信を

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 5月28日に魚津市を主会場に開催される全国植樹祭で、富山県は地元で開発された優良無花粉スギ「立山森の輝き」について、天皇陛下によるお手植えが予定されているのをはじめ、県内外からの招待者約1300人に計4千本を植樹してもらうという。知名度向上に願ってもない大舞台であり、「主役級」に位置づけて全国発信に努めたい。
 優良無花粉スギは、県が花粉症対策として開発し、2008年に種子から苗を大量生産する技術を確立した。現在の年間生産量は4万本で、県は2020年に10万本、26年に20万本、27年に30万本に増やす目標を掲げている。
 2017年から10年間を計画期間とする県の新たな「森づくりプラン」では、無花粉スギを安定的に生産するため、植栽面積を現行の42ヘクタールから460ヘクタールに、大幅に拡大することも目標にしているが、そうした数値目標を達成するためには、全国レベルで認知度を上げ、幅広いエリアで需要を喚起することが求められるだろう。
 植樹祭は「かがやいて
 水・空・緑のハーモニー」を大会テーマに県内外から約6200人の参加を予定している。県にとっても、無花粉スギを広域普及の軌道に乗せる貴重なアピールの機会と位置づけられる。
 植樹祭では、入場ゲートに高さ2メートルの無花粉スギの苗木を約40本並べ、式典会場横のおもてなし広場には、これまでの開発の歴史や雪害に強いといった特徴を解説するコーナーも設ける。
 無花粉スギについては、皇居東御苑の「都道府県の木」エリアに植栽され、4月1日から一般公開される予定となっており、文字通り県のシンボルとも言える木となる。多くの観光客が訪れるスポットであり、植樹祭と合わせて、今年を全国展開の元年として普及に努めたい。
 無花粉スギの普及の基盤づくりという点では、県民への定着度を高めていくことも大切だろう。森づくりへの関心が高まる中での植樹祭であり、積極的な参加を促し無花粉スギを、郷土の誇りとして県民の心に根付かせたい。

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