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【北國新聞】 石川、福井県の連携 双方に恩恵さらに深化を

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 小松空港の利用促進に向けて石川、福井の両県が連携を強めている。福井県は羽田便の支援に続いて、新年度に国際線の団体客向けに補助制度を新設する。自治体が予算措置を講じてまで他県の空港の利用を後押しするのは異例と言える。小松空港を「福井の空の玄関口」と位置づける福井県の支援は石川県にとって大変心強く、双方に恩恵をもたらす連携をさらに深化させていきたい。
 小松空港は、北陸新幹線の開業で利用が落ち込んだ羽田便のてこ入れと、国際線の利用促進が課題となっている。石川県は福井からの利用客獲得に力を入れ、福井県との連携を進めてきた。
 福井県は昨年秋から、石川県の羽田便支援策「ビジネス利用サポートキャンペーン」に協力している。今回の国際線の補助制度も石川側の協力要請に応じた措置で、国際線を利用する団体に10万円を上限に助成する。
 小松空港では、福井方面からのアクセス向上を図るため、2008年に北陸自動車道・安宅パーキングエリアにスマートインターチェンジが整備された。福井側の要請に石川側が応じた形であり、両県の取り組みによって社会実験から常設化が実現している。
 こうした石川、福井県の緊密な連携は、両県の知事が毎年、定期的に懇談し、共通の課題について意思疎通を図ってきたたまものと言えるだろう。トップの関係が疎遠では、いくら連携を叫んでも施策として具体化するのは難しい。
 連携の成果は、福井県からの羽田便利用客の増加となって表れている。昨年11月には、福井から前年同月比2千人増の1万1千人が羽田便を利用したという。
 県議会同士も小松空港の利用促進で協力している。両県の小松空港国際化推進議連は1月、年内に香港やタイへ合同の代表団を派遣し、定期便の誘致活動に取り組むことを確認した。
 空港に限らず、新幹線が敦賀に延伸すれば並行在来線の運行などでも両県の連携が重要になる。交通や観光など広域的な政策課題で強固な協力関係を築き、成果につなげてもらいたい。

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