Home > 社説 > 地方紙 > 北陸地方 > 富山新聞(富山県) > 【富山新聞】 エゴマ海外展開 富山ブランド着実に発信
E160-TOYAMA

【富山新聞】 エゴマ海外展開 富山ブランド着実に発信

1 点2 点3 点4 点5 点 (未評価)  
Loading...

 富山市は新年度、特産化を目指す薬用植物「エゴマ」の海外販路開拓に向け、イタリアで市場調査を実施し、展示商談会に出展する。同市はイタリアの食科学大や富大和漢医薬学総合研究所と連携して、エゴマ油にオリーブ油を加えたブレンド油の開発に向けて研究を進めており、ブレンド油の将来的なイタリア輸出を見据え、現地のニーズを探る。
 富山市では、エゴマ関連商品の新たな展開として、今年度、試験的に栽培したエゴマの新芽を、2月に大阪で開催された国内最大規模の農産物商談会に出品した。
 エゴマの新芽には、葉や実、油の成分が凝縮されており、抗炎症や抗酸化作用があるとされる。商談会では希少性や品質の高さから予想を上回る反響があり、市では新芽の本格生産に乗り出すことも検討する。富山発のブランド薬用植物として、一段と普及への可能性が高まってきたエゴマの知名度を、国内外で上げていきたい。
 富山市はイタリアでの市場調査を通じて、ブレンド油を流通させるための適正な価格帯や効能、風味などのニーズを把握する。また現地で開かれる商談会にブースを出展してブレンド油をPRする。
 ブレンド油は、新年度に効能の分析結果を発表する予定であり、幅広い健康につながる確かな手応えをつかめれば、説得力をもってアピールできるだろう。
 富大和漢医薬学総合研究所で、肥満や高血糖などを併せ持つメタボリック症候群の予防効果に関する研究、また名古屋市立大でも前立腺がんの予防効果に関する研究が進むと期待されるだけに、エゴマの持つ潜在的な可能性の大きさを、海外での発信素材として生かし、需要の拡大につなげたい。
 富山市では、エゴマの6次産業化などに取り組んだことで、約90人の新規雇用につながる効果があったと言われる。エゴマを市内で浸透させるため、5月ごろには市役所で種子を配布する。また市内のエゴマ産地や植物工場を巡る小学生向けツアーも実施する予定だ。市民がエゴマの恩恵を実感できるようにすることが、産地化の下支えになるだろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。