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【北國新聞】 小松空港の利用実績 福井県の需要開拓さらに

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 2016年度の小松空港の利用者数は15年度と比べて、ほぼ横ばいとなった。国内線では北陸新幹線の影響を受ける羽田便で減少は続いたが、減少率は新幹線が開業した15年度の36%減から2・7%減に縮小した。
 これで下げ止まったのかどうかは分からないが、新幹線開業2年目に羽田便の落ち込みが進まなかったのは、ひとまず安心できる。とはいえ、先行きは楽観できない。2022年度に北陸新幹線が敦賀まで開業すると、南加賀地区に加えて福井県でも空港利用者の減少が懸念されるからである。
 空の定期便がない福井県の需要は小松空港の支えになる。北陸新幹線の敦賀開業までに福井県での需要開拓をさらに進めて、人の流れを定着させたい。
 石川県がまとめた16年度の実績によると、国内線と国際線を合わせた利用者数は168万6千人余で、15年度と比べて0・4%減となった。主力の羽田便は15年度の112万4千人余から109万3千人余に減少したが、16年度から1日当たり2便減ったことを考えると、県が言うように「善戦」したとみることもできる。
 石川の羽田便需要は新幹線に流れているが、落ち込みを補っているのは福井の需要である。それを裏付けるように小松空港では福井県のナンバーを付けた車が増えている。16年度は国内線向け駐車場に入った福井県の車が1日当たりで前年度より20%強も伸びた。石川県や航空会社が福井県の需要開拓に取り組んだ成果が出てきたのだろう。
 心強いのは福井側も小松空港を「空の玄関口」と位置付けて利用促進に取り組んでいることである。福井県は小松発着の国際線を使って海外と交流する団体を対象に補助制度を設ける。石川、福井両県の県議会では国際線の誘致で協力する動きが出ている。
 福井県内では、小松空港と台北、ソウル、上海をそれぞれ結ぶ定期便があることは十分に浸透していないという。需要開拓の余地は大きいはずだ。小松空港の活路を切り開くためには国際線の利用を伸ばしていくことが欠かせない。敦賀開業の正念場に向けて福井県との連携を強めていきたい。

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