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【富山新聞】 富山で国際工芸の祭典 北陸の文化発信の先陣を

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 2020年東京五輪・パラリンピックに合わせて北陸三県で持ち回り開催される「国際北陸工芸サミット」で、先陣を切る今秋の富山のプログラムが決まった。「THISIS工芸」をテーマに、国内外の作家らを対象とした「U-50国際北陸工芸アワード」をはじめ、著名な専門家を招いたシンポジウムや「ワールド工芸100選(仮称)」も開催する。県内に蓄積された工芸文化を総動員して魅力を発信し、福井、石川に勢いをつなげたい。
 国際北陸工芸サミットは、五輪に合わせた文化プログラムの一環で、ことしが富山、18年または19年に福井、20年に石川で順次開かれ、北陸を中心に国内外の作品の展示や、関連する多様な生活文化とのコラボレーションイベントも合わせて開催される。富山では11月16~23日に富山市と高岡市などで集中開催され、メイン会場は、今夏に全面オープンする富山市の県美術館である。
 県美術館は3月25日の一部開館後、17日までの3週間で、県の予想を上回る約8万人の来館者があり、新しいふるさとの美の殿堂に幅広い層が高い関心を寄せていることをうかがわせる。
 今回のサミットが、文字通り世界デビューの舞台となるだけに、遠来のデザイナーや工芸作家に、アートの新しい器の中で生まれる自由な鑑賞スタイルを提示し、より広域からの来場を促す効果も期待したい。
 昨年秋、今回のサミットのプレイベントとして開かれた県と文化庁の「とやま国際工芸シンポジウム」では、先端機器などを取り入れ、異なる分野が刺激し合い、工芸の未来を切り開くことの重要性を確認した。
 今回の富山のプログラムの柱となるアワードは、50歳以下の作家や職人、デザイナーらを対象に作品を募集し、最優秀賞などを決めることになっている。
 この最終選考に残ったファイナリスト6人が、地元の工房や職人、企業と共同で作品づくりを行う計画もある。まさに異なる分野が刺激し合う富山発の意欲的な特別プログラムであり、石川、福井の作家も協力し、北陸の工芸の記念碑的な作品を仕上げてほしい。

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