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【デーリー東北新聞】 緊迫の北朝鮮情勢 今こそ対話に乗り出せ

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 朝鮮半島情勢が緊迫の度を深めている。北朝鮮は相次いでミサイルを発射し、核実験の兆候を見せており、米国は原子力空母の派遣などにより軍事行動に出ることも辞さない構えを取っている。
 緊張はさらに高まる。米韓合同軍事演習は今月末まであり、北朝鮮では故金日成(キム・イルソン)主席の生誕105年の軍事パレードを行い、25日には朝鮮人民軍の創設85周年を迎える。
 こうした危機的状況にあるからこそ、米朝は外交的協議に乗り出すべきだ。
 北朝鮮の核を巡る過去2回の米朝間の危機は、いずれも米朝協議や、米朝のほか日中などによる6カ国協議につながった。
 北朝鮮は、核・ミサイル開発を加速化させ、挑発を繰り返している。昨年は2度にわたって核実験を行ったほか、新型中距離弾道ミサイル「ムスダン」や既存の中距離弾道ミサイル「ノドン」とみられるミサイルの発射に加え、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射も繰り返した。
 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は1月、「大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験準備が最終段階」にあると述べた。北朝鮮が開発を急ぐICBMは米本土を射程に入れたものであり、米国への直接的な脅威になる。
 トランプ政権は、過去20年間の対北朝鮮政策を失敗とし、北朝鮮が核放棄に向けた行動を起こさない限り対話に応じないとするオバマ前政権の「戦略的忍耐」戦略は終わったと断じた。
 そして「全ての選択肢がテーブルの上にある」と軍事行動も辞さない姿勢を示している。
 米国はシリアにミサイル攻撃したり、アフガニスタンで大規模爆風爆弾(MOAB)を初めて使用したりした。これらの攻撃には北朝鮮への警告も含まれているという。
 今月初めの米中首脳会談でも、両国首脳は北朝鮮の核開発が「深刻な段階に達した」との認識で一致。トランプ米大統領は中国が協力しないなら単独行動も辞さない考えを伝え、核開発阻止に向けた行動を迫った。
 米国は中国に対し、北朝鮮への影響力行使を求めている。中国がどう対応していくかが、大きな鍵を握るだろう。
 北朝鮮は、体制の存続を懸け、ICBMの完成に向け今後も核実験やミサイル発射実験を続けていく可能性がある。
 だが体制維持を図るため危機をつくり出し、米国との外交交渉を優位に進めようという戦略は行き詰まることが必至で、自ら体制を危うくするだけだ。
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