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【人民日報】 中国・EU協力の深化に最適な時

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中国とEUの第7回ハイレベル戦略対話が19日に北京で開催され、楊潔チ国務委員とモゲリーニEU外交・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長が共同議長を務めた。双方は広範な議題について検討し、話し合い、協力強化という重要なメッセージを発した。(文:張健・中国現代国際関係研究院欧洲研究所所長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
中国・EU双方にとって協力の全面的深化は、かつてないほど重要かつ差し迫ったものとなっている。これは主に次の考えによるものだ。
第1に、世界経済の安定、持続可能な成長を共同で維持する必要性。現在世界経済は比較的速い成長の勢いを見せている。今年中国とEUは共に良好なスタートを切り、喜ばしい状況にある。だが世界経済は依然比較的脆弱で、大きなリスクを抱える。ポピュリズム、保護主義、地域の動揺や危険などが、世界経済の発展にとって痛手となる可能性が依然ある。中国とEUは共に世界上位のエコノミーであり、双方の安定的発展及び協力は、国際経済秩序及び貿易ルールの維持・改善にとって極めて重要だ。中国とEUは共に経済構造の高度化とモデル転換という重大な課題を抱えており、世界経済の安定と繁栄は双方共通の利益だ。
第2に、グローバル・ガバナンスを強化し、グローバルな試練に共同で対処する必要性。国際情勢の不確定性はかつてないほど高まり、新たな問題や危機が次々に生じている。EUは近年、債務問題、難民危機、テロに深く悩まされ、世界的協力の強化、共同発展の促進を差し迫って必要としている。自らの力と影響力は限られていることから、EUがグローバル・ガバナンスの発展を単独で推し進めることは不可能だ。中国はグローバル・ガバナンスの改善を積極的に主張し、人類運命共同体の構築を提唱しており、EUと共通の考えが増えている。中国・EU双方は互いをグローバル・ガバナンス問題推進の同行者、信頼できる協力パートナーと見るようになってきている。
第3に、発展戦略連結の必要性。中国・EU共に現在の主要課題は経済成長、社会的包摂、持続可能な発展の推進だ。双方はすでに発展戦略の連結プラットフォームを構築してもいる。特に「一帯一路」(the belt and road)と欧州投資計画の連結では合意した。EUは中国の経済構造転換・高度化発展戦略への注目を日増しに高めている。EUは「欧州戦略投資基金」と「一帯一路」イニシアティブの連結強化を図っている。英国は「イングランド北部経済ベルト」を「一帯一路」の視野に組み込もうとしている。EUは人民元の国際化及び中国金融業の開放のチャンスを有望視してもいる。欧州は「一帯一路」建設の重要な参加者となりつつあり、中国側が5月に開催する「一帯一路」国際協力サミットフォーラムを支持し、積極的な参加姿勢を示している。
第4に、安全保障協力深化の必要性。中国とEUは共にテロ、周辺情勢の緊張さらには動揺といった安保上の大きな脅威に直面しており、安全保障分野での協力強化の重要性がかつてないほど高まっている。
要するに、世界の新たな情勢が中国・EU協力に新たな要求を課している。中国・EU戦略的パートナーシップの全面的な深化と拡大は双方の発展だけでなく、全世界の安定にとってプラスだ。楊潔チ氏が述べたように、中国・EU協力の深化は双方の共通利益に関わり、国際政治・経済関係の発展にとっても重要な意義を持つ。
無論、中国・EU間には問題もある。例えば「中国のWTO加盟議定書」第15条の問題に関して、もしEUがWTOのルールを遵守できなければ、国際ルール重視という自らのイメージを損ない、中国・EU関係の発展にマイナスであり、多国間貿易体制も極めて深く傷つけることになる。
現在中国・EU関係はかつてないほど緊密なものになっている。互いの間に問題や溝があるのは正常なことだ。双方が理性的、実務的かつ政治化しない姿勢を堅持しさえすれば、双方共に受け入れ可能な解決策を見出すことが必ずできる。結局のところ、中国・EU間に根本的な衝突や矛盾は存在しないのだから。中国とEUの第7回ハイレベル戦略対話は顕著な成果を挙げた。これは双方共に協力の強化、溝の解消を強く望んでいるためだ。今こそ中国とEUの協力深化に最適な時であり、中国・EU関係の明日はさらに良くなるものと信じる。(編集NA)

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