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【富山新聞】 黒部峡谷「ジオ鉄」に ジオパークと連動し発信

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 黒部峡谷の変化に富んだ地形の魅力を、鉄道を利用しながら満喫する「ジオ鉄」として発信する動きが出てきた。黒部峡谷には日本一深いV字谷などの絶景が広がり、鉄道で間近で接することができる。同峡谷を含めて県東部9市町村の12エリアからなる「立山黒部」が貴重な自然景観や学術的な価値のある地形を有する日本ジオパークに認定されている。各エリアの特徴を前面に出して盛り上げる意味でも、先導役として関係自治体や民間業者が黒部峡谷のジオ鉄活動を後押ししていきたい。
 ジオ鉄は、地球や大地を表す言葉「ジオ」と、鉄道を組み合わせた造語で、鉄道に乗って沿線の自然を楽しみ、地球の成り立ちや大地の変化を体感してもらう取り組みである。東京都内の公益財団法人が2008年に提唱し、普及を目指しており、現在は8路線がリストに加わっている。
 県内では活動の趣旨に賛同した地元研究者らが、沿線の地形の特長をまとめた地図を作ったり、地形の見学会を開くなどして地道に活動を進めている。これからは、まだまだなじみが薄いジオ鉄という言葉そのもののネームバリューを高め、全国の熱烈な鉄道マニアに発信することで、黒部峡谷一帯のファン層の拡大につなげたい。
 黒部峡谷鉄道のトロッコ電車は、5日に全線開通し、海外客を含めて手堅い人気を集めているがジオ鉄としてアピールすることで、車窓から眺める地形の面白さ、希少性をアピールすれば、さらに広域からの誘客につながる。
 立山黒部ジオパーク協会は先月、2020年の世界ジオパーク認定を目指す申請書を、日本ジオパーク委員会に提出した。協会では来年3月まで、フリーペーパー「ビジター手形」を協賛店に持参すると、割り引きなどのサービスが受けられる「ディスカバーとやまキャンペーン」を展開し、盛り上がりを図っている。
 エリアが広いだけに、一体感をもって発信するのは容易ではないが、「ジオ鉄」認定も一つの起爆剤にして、地球規模で価値の高い大地の遺産をアピールしたい。

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