Home > 社説 > 地方紙 > 北海道・東北地方 > デーリー東北新聞(青森県) > 【デーリー東北新聞】 クルーズトレイン 地域資産活用する機会に
E075-TOHOKU

【デーリー東北新聞】 クルーズトレイン 地域資産活用する機会に

1 点2 点3 点4 点5 点 (未評価)  
Loading...

 昨今の鉄道ブームの中で、最近注目されるのが、周遊型臨時寝台列車「クルーズトレイン」だ。高級ホテル並みの個室を備えた豪華列車に乗りながら、自然や食、温泉、歴史を楽しむ、新たな旅行形態の一つだ。
 先駆けとなったのは、2013年10月15日から運行が開始されたJR九州の「ななつ星in九州」。今年5月1日にJR東日本が「トランスイート四季島」の運行をはじめ、今月17日にはJR西日本が「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」の運行をスタートさせた。
 このうち、四季島は上野発着で北海道や青森、山形、新潟などの各県を巡る3泊4日コースと、長野、福島などを巡る1泊2日のコースが設定される。料金は1人当たり32万〜95万円(2人1室の場合)。
 デビューから1カ月余りたつが、車両の故障や遅れといったトラブルはないという。貴重な旅を満喫した乗客からは「夢のようだった」「もう一度乗りたい」など高評価だ。沿線では地元による歓迎行事が行われるなど“四季島効果”も見られる。
 北奥羽地方とも無縁ではない。青い森鉄道が運行ルートの一部になっているほか、8月16〜18日に運行予定の「17年度東日本の旬コース」で、八戸駅で久慈まで往復するレストラン列車「東北エモーション」に乗り換える。同コースのスイートルームの応募倍率は49倍に上り、3番目に高い人気となった。
 今のところ、1日だけの停車で効果も限定的だろうが、せっかくの機会を生かし、この地域の魅力をうまく発信できないだろうか。コースに組み入れられていない八食センターや館鼻岸壁朝市などの地域資源をアピールし、「もう一度来てみたい」と感じてもらう取り組みがあってもいいと思う。
 鉄道にまつわる話題は四季島だけではなく、7月9、10日に新潟—八戸間を大宮での乗り換えなしで乗車できる臨時新幹線「東北新幹線開業35周年記念号」の運行、7〜9月の青森県・函館観光キャンペーンで鉄道とフェリーを組み合わせたツアーなどが企画されており、こうした機会もうまく生かしたい。
 新幹線開業をはじめ、ここ十数年で激変した八戸の交通体系を再認識した上で、交流人口の拡大に結び付けたらどうだろうか。本年度に本格始動した八戸圏域連携中枢都市圏は8市町村の経済活性化に向け、観光分野の施策を検討中だ。鉄道などの公共交通機関という“資産”の活用にも目を向け、地域の持続性維持につなげたい。
日中国交45周年 初心に戻り関係改善を(6月18日) 「共謀罪」法成立 1強のおごり許されず(6月17日) 経済指標と実態 きめ細かい分析が必要(6月16日) 自民党の憲法論議 日程ありきではないのか(6月15日) 作業員被ばく事故 安全対策の徹底検証を(6月14日) 退位特例法成立 画期的だが矛盾した措置(6月13日)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。