Home > 社説 > 外国紙 > 朝鮮日報(韓国) > 【朝鮮日報】 「北が挑発さえしなければ韓米演習縮小」という愚かな発言
E335-CHOSUN

【朝鮮日報】 「北が挑発さえしなければ韓米演習縮小」という愚かな発言

1 点2 点3 点4 点5 点 (未評価)  
Loading...

 訪米している韓国大統領府の文正仁(ムン・ジョンイン)統一・外交・安保特別補佐官が、北朝鮮が核・ミサイル開発や挑発行為を中止するだけで、米国の戦略資産の韓半島(朝鮮半島)展開や韓米合同軍事演習を縮小すべきだとの見解を明らかにした。文正仁補佐官はワシントンD.C.での講演で、「米国はなぜ(空母)カール・ビンソンを韓半島に配備するのか」「米戦略資産の配備縮小は文在寅(ムン・ジェイン)大統領が大統領候補時代から話してきたことだ」と語った。
 文正仁補佐官の発言は、南北間の対話の糸口をつかもうという考えから出たものだろう。しかし、米国務省は、文正仁補佐官の発言が「韓国政府の公式政策を反映させたものではない可能性がある」との見解を明らかにした。これは同意できないという意味だ。文正仁補佐官の発言は「韓半島問題の責任を北朝鮮だけでなく米国も共に取るべきだ」という中国の見解に似ている。中国は北朝鮮の核・ミサイル挑発行為と韓米合同軍事演習を同時に中止することを意味する「双中断」を主張している。
 米国が空母や戦略爆撃機を含む戦略資産を韓半島周辺に展開しているのは、相次ぐ北朝鮮の挑発のためだ。北朝鮮は昨年2回核実験をしたのに続き、韓国に現政権が発足して以降は1週間に1回の割合で弾道ミサイルを撃ってきた。国連安全保障理事会では異例なことに、この1年3カ月間に3つの対北朝鮮制裁案を相次いで採択しているほどだ。
 このような状況で、米国の戦略資産展開と韓米合同軍事演習縮小という重大な安全保障上の切り札を北朝鮮の挑発行為中止という段階で出してしまうのは、適切かどうかよりも愚かだとしか言いようがない。これは、北朝鮮が非核化段階に確実に入った時に考慮することもあり得るものだ。かつて、北朝鮮が韓半島非核化共同宣言に合意してすぐ、韓米が合同軍事演習「チームスピリット」を中止したことがある。その結果として今残っているのが、北朝鮮の核爆弾数十発だ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。