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【福島民報】 【高校生の文化活動】未来への元気を応援

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 文化活動に取り組む県内の高校生が輝いている。今夏、宮城県で開催された全国高校総合文化祭(みやぎ総文)で多くの県勢が上位入賞した。全国高校小倉百人一首かるた選手権大会では安積黎明高が初の全国制覇を成し遂げた。きょう1日には県合唱コンクールが郡山市で開幕し東北、全国の舞台を目指して「合唱王国」のハーモニーを響かせる。福島から元気を発信する若い力を応援したい。
 みやぎ総文は写真部門で磐城桜が丘高3年の戸田泰成さんが文部科学大臣賞、小倉百人一首かるた部門で安積黎明高3年の本田茉那さんが最優秀読手に選ばれ、それぞれ「日本一」を射止めた。
 放送部門のアナウンスで優秀賞を受けた郡山高2年の大石田萌さんは、自ら取材した二本松の銘菓「玉羊羹[たまようかん]」の歴史や魅力を、全国の人々に伝わるように言葉で届けた。演劇部門では相馬農高飯舘校が「-サテライト仮想劇-いつか、その日に、」で揺れる生徒の心を表現し、全国高校演劇協議会長賞などを受けた。発表内容にはいずれも古里福島への深い思いがにじむ。
 6年前の夏、本県で「ふくしま総文」が開催された。東日本大震災・東京電力福島第一原発事故の発生からまだ約5カ月しかたっていない中、困難を乗り越え、会場を変更するなどして実現させた。大きな悲しみから立ち上がろうとする本県の若者の意気込みと、全国から集う仲間の温かいエールが感動を呼び、復興の力となった。
 今年のみやぎ総文など各種大会で活躍した生徒は当時、まだ小学生だった。古里が少しずつ再生する様子を目にしながら多感な時期を過ごし、大きく成長した。それぞれの道でひたむきに努力を重ねてきた姿は、大人にとってもお手本になる。
 今年は音楽の分野でも一段と活躍が目覚ましい。全日本吹奏楽コンクール東北大会で平商高、磐城高、湯本高が全国出場枠を独占した。いわき勢同士さらに力を高め合い、10月に名古屋市で開かれる全国大会では存分に「福島の響き」を届けてほしい。
 若い力の躍動を県民も楽しみにしている。郡山市は毎年「音楽都市こおりやま
 ハーモニーコンサート」として、合唱や器楽のコンクールで活躍した学校を一堂に招き、市民に演奏を楽しんでもらう機会を設けている。今年は12月2日に開く。美術などの創作活動も学校の文化祭などで成果が発表される。足を運んで伸び盛りの輝きを確かめてみよう。一緒に未来を描く元気が湧く。(佐藤克也)

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