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【秋田魁新報】 民進党新代表決定 再起へ問われる指導力

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 民進党の代表選で、前原誠司元外相が枝野幸男元官房長官との一騎打ちを制し、新代表に選出された。
 野党第1党の民進党は党勢低迷と所属国会議員の相次ぐ離党に直面しており、党が再起できるかどうかの瀬戸際にある。安倍政権との明確な対立軸をどう打ち出し、自民党に代わる政権担当能力をいかに示していくのか。新代表となった前原氏の責任は重い。国民の支持を取り戻すため、強力なリーダーシップが求められる。
 代表選は7月の東京都議選惨敗により、蓮舫代表が辞任表明したことを受けて実施された。加計(かけ)学園問題などで安倍政権への批判が高まる中、都議選では自民党が大敗した。だが、政権批判票は民進党にではなく、小池百合子都知事が事実上率いる「都民ファーストの会」に流れた。
 前原氏は昨日の臨時党大会で「国民に新たな選択肢を示さなければならない。それが私たちの歴史的な責任だ」と述べた。しかし、民進党の現状を見れば政権批判の受け皿になるのは簡単なことではない。
 前原、枝野両氏とも旧民主党政権で要職を務めており、国民の期待に応えられなかった「負のイメージ」を背負っていることは否めない。代表選では「どちらが代表になっても党の刷新は難しい」と党内から批判があったほどだ。
 前原氏は次期衆院選で、共産党などとの選挙協力を見直す考えを示し、枝野氏は継続する意向を表明。小池都知事側近の国会議員が年内結成を目指す国政新党との連携については前原氏が前向きな一方、枝野氏は慎重な姿勢を示した。こうした路線の違いを超えて党をまとめることができるのか、前原氏の統治能力が試される。
 前原氏は教育無償化や格差社会の是正などに取り組む方針を示した。その財源として2019年10月の消費増税を予定通り実施するのが望ましいとしたが、党内には反対論も根強い。党全体で理念を共有しなければ、国民の理解を得るのは難しい。
 党勢を回復させるには、地方組織の強化も急務だ。民進党県連幹部は「党国会議員の地元での政治活動は、質量ともに自民の議員に劣っている。これでは支持率は回復しない」と指摘する。有権者に直接政策を訴えるなど、地道な活動を積み重ねない限り、党再生はおぼつかないことを認識すべきだ。
 今月下旬には臨時国会が開かれる予定だ。加計学園、森友学園問題など政権側が抱える問題の追及とともに、新執行部の下で政治理念や政策面での対抗軸をいかに分かりやすく打ち出せるのかが問われよう。
 10月22日には衆院3補選が控え、早期の衆院解散も取り沙汰されている。挙党態勢で臨むことができなければ、党解体の恐れすらあることを強く自覚する必要がある。

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