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【北國新聞】 学力テスト過去最高 分析、改善の努力続けたい

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 2017年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)で石川県は過去最高の結果となった。平均正答率を都道府県別にみると、石川県は調査対象の小学6年で国語と算数の3科目が1位となった。中学3年では国語の1科目で初めて1位を達成した。その他の科目も全て2位に入っており、県民にとって心強い結果となっている。
 石川県教委は金大と連携して全国学力テストを指導方法の改善に生かしてきた。今年度の好成績をみれば、その活動は的を射ていたと受け止めることができる。教育関係者は「石川方式」と呼ぶ取り組みに自信を持ってもいいのではないか。テスト結果の分析を基にして授業を改善し、児童生徒の学力向上につなげる好循環を今後も維持してほしい。
 県教委が金大学校教育学類の研究者と教師で構成する学力向上プログラム推進チームを設けたのは2009年度である。全国学力テストの結果を分析して指導の改善策を検討し、その成果を教育現場に生かす活動を続けたことで正答率は着実に上昇した。
 こうした取り組みを反映して県内の学校では全国学力テストの活用が他県よりも進んでいる。今年度の学力テストに併せて実施された学校向けのアンケートでは、自校の結果を学校全体で教育活動の改善に活用したと答えた比率は小学校で約85%に上り、全国平均の約44%を大きく上回った。中学では全国平均の約35%を超えて約68%となっている。
 国による全国規模のテストは過度な競争をもたらすとの理由で1960年代に廃止され、2007年度に復活してからも批判はあるが、石川の結果をみれば学力向上に効果があるのは明らかだろう。
 全国では上位県の指導方法を参考にする動きが出ている。そうした取り組みが正答率の底上げをもたらしていることを考えても、全国で学力を調査し、結果を比較検討できるテストには意義がある。
 通常の授業に充てる時間を削って小手先のテスト対策に懸命になるようでは本末転倒と言わざるを得ないが、テストの結果から問題点を把握し、指導力を高める活動は積極的に進めてほしい。

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