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【富山新聞】 上位の学力テスト 分析、改善の努力続けたい

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 2017年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)で、富山県は全科目で全国平均を上回った。正答率を都道府県別にみると、富山県では調査対象の中学3年が全科目とも5位以内に入った。小学校6年では3科目で順位を上げた。
 県内の正答率が全国平均を超えたのは、ひとまず安心できる。教育委員会と学校は今年度のテスト結果を分析して今後の授業に生かしてほしい。順位に一喜一憂する必要はないとしても、正答率の変化に問題が潜んでいないかどうかは把握しておきたい。
 富山県教委は学力テストの結果を分析し、市町村の教委や学校と協力して指導の改善に生かしてきた。成果を上げている授業の具体例を伝える活動などを通して、指導力の向上を目指す機運は学校に浸透しているだろう。改善と工夫を継続して学力向上につなげる好循環を維持していきたい。
 全国学力テストではアンケートも実施されている。富山県は平日に1時間以上、家庭で学習すると答えた中学生の比率が全国平均を下回った。ゲームで遊ぶ時間が増える傾向も出ている。学力を上げるためには学校と家庭の連携も重要になる。新聞を読む習慣がある児童生徒は正答率が高い結果が出たことも参考にしてほしい。
 今年度も北陸3県の正答率は他の地域より高かった。石川県は過去最高の結果を残しており、小6では3科目が1位となった。中3は国語の1科目で初めて1位となり、その他の科目も全て2位に入った。
 国による全国規模の学力テストには過度な競争をもたらすとの批判はあるが、北陸の結果をみれば学力向上に効果があるのは明らかだろう。全国では上位県の指導方法を学んで改善に生かす動きが出ている。そうした取り組みが正答率の底上げをもたらしていることを考えても、全国で学力を調査し、結果を比較検討できるテストには取り組む意義がある。
 通常の授業に充てる時間を削って小手先のテスト対策に懸命になるようでは本末転倒と言わざるを得ないが、テストの結果から問題点をつかみ、指導力を高める活動は積極的に進めてほしい。

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