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【中日新聞】 眞子さま婚約へ おめでとう、そして…

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 秋篠宮家の長女眞子さまと小室圭さんの婚約内定が三日に発表される。喜ばしいことだ。一方で結婚すれば皇族女性は皇室を離れることになる。女性宮家の創設は早く検討したい課題である。
 もともと内定発表は七月八日に予定されていた。皇室の慶事ではあるが、九州北部の豪雨で多くの被害が出たことを憂慮し、お二人の希望で延期されていた。天皇、皇后両陛下の長女黒田清子さんのときも、新潟県中越地震などで内定発表が延期されている。
 眞子さまと大学時代の同級生だった小室さんの結婚式は来年になるが、それまでの間にも、一般の結納にあたる「納采(のうさい)の儀」、結婚式の期日を伝える「告期(こっき)の儀」、両陛下が内親王からの謝恩の辞を受ける「朝見の儀」などの儀式が控える。
 時間の切迫する問題もある。
 女性宮家の創設である。皇室の現状は皇位継承権を持つ男性皇族は皇太子さまら四人。未婚の女性皇族が七人である。眞子さまが結婚されれば、皇室から離れることになる。現在は宮家はわずか四家しかない。
 女性宮家とは女性皇族が結婚しても皇室から離れることなく宮家を創設できる制度である。二〇一二年に旧民主党の野田政権が女性宮家を軸にした論点整理を取りまとめた。だが、民間人との間の子どもは「男系皇族」でなく、「女系皇族」になる。この点については保守層から反発がある。
 もっとも、一八八九(明治二十二)年に制定された旧皇室典範には「皇族女子ノ臣籍ニ嫁シタル者ハ(中略)内親王女王ノ称ヲ有セシムルコトアルヘシ」とある。皇族女性でも内親王・女王を称することがありえた。
 とすれば女性皇族が結婚後も皇族の身分を持ち続ける制度を考えてみてはどうか。江戸時代までは、女性皇族は皇族以外に嫁いでも皇族の身分を失わないのが通例だった。これも伝統なのだ。
 このまま女性皇族の結婚が続けば、皇族数の減少が進むのは間違いない。政府には先延ばしができない重要な課題だという認識を持ってもらいたい。
 また、既に民間人となった黒田清子さんや結婚後の眞子さまらにも特別公務員というような何らかの公的立場を与えて、皇室活動をサポートしてもらえないか。そんな議論も可能だ。
 皇室の在り方についての考えはむろん、さまざまにある。だからこそ、その集約が大切になる。  

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