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【デーリー東北新聞】 8月の天候不順 農業にきめ細かな対策を

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 青森県内は8月上旬から下旬にかけて、広い範囲で日照不足と低温、長雨に見舞われた。県南地方も暗くて寒い日が続いた。プールや海水浴場は閑散として、夏物商戦も盛り上がりを欠いた。天候不順が生活のさまざまな面に悪影響を及ぼした中でも、コメを中心とする農作物の生育にどれほどのダメージが出るのか、生産者には不安が広がっている。
 気象庁によると、平年には見られないオホーツク海高気圧が7月末に出現、平年より北東から冷たく湿った気流が太平洋側に流れ込みやすくなり、8月の天候不順につながった。
 県南ではお盆を挟んだ8〜20日ごろに天気が崩れた。特に日照時間の少なさが深刻で、八戸、三戸、三沢は12日連続、十和田、六ケ所は13日連続でゼロ。月の合計は軒並み100時間に届かなかった。8月の観測史上、六ケ所は2番目、むつは4番目に少なく、各地で平年を約50〜80時間下回る異常な状況。冷夏や相次ぐ台風で大凶作となった1993年と比べても、地点によってはかなり少なかった。
 8月中、どこを歩いても聞こえて来るのは「今年のコメは大丈夫か」との不安の声だった。
 東北農政局発表の2017年産水稲作柄概況(8月15日現在)では、県全体の作柄は「平年並み」に分類されたが、南部・下北は8年ぶりに「やや不良」との予想が示された。低温や日照不足が続いた時期が出穂や開花期と重なり、登熟が平年を下回る可能性が大きいとされた。
 冷害に見舞われた93年や2003年は、稲が寒さに弱いとされる7月ごろから低温が続いたが、今年はその時期に夏日や真夏日が続き、好天に恵まれた。農業関係者も「7月に天候が良くて、8月に崩れるのはあまり例がない」と不安を募らせる。
 県南の沿岸部では、稲の変色やもみに実が入らない「不稔(ふねん)」が各地で目立ち、収量減を懸念する声が相次いでいる。植え付け時期により、開花期が天候不順と重なったかどうかで状況は異なるが、収量全体への影響は避けられないだろう。
 8月の日照時間や降水量は、観測地点で大きな差がある。市町村により影響の度合い、取るべき対策も異なるはず。行政などには迅速かつ詳細な農地の実態把握を求めたい。
 コメ以外の農作物の一部に病気が出ている所も。さらに、まだ台風の襲来も心配される。毎年出来秋を期待して頑張る生産者のためにも、国や県は市町村と連携し、きめ細かな対策を講じてもらいたい。
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