Home > 社説 > 地方紙 > 北陸地方 > 北國新聞(石川県) > 【北國新聞】 北朝鮮が核実験 中ロは封じ込めに協力を
E165-HOKKOKU

【北國新聞】 北朝鮮が核実験 中ロは封じ込めに協力を

そう思わないそう思う (まだ投票していません)
Loading...

 北朝鮮が6回目の核実験を強行した。国連安保理決議の明白な違反であり、国際的な軍縮・核不拡散体制を揺るがす暴挙である。断じて容認できない。
 トランプ米大統領が言う「レッドライン(越えてはならない一線)」を公然と踏み越えた。米国と北朝鮮の軍事的な緊張が一層高まるのは間違いなく、朝鮮半島情勢はきな臭さを増すだろう。
 北朝鮮の朝鮮中央テレビは3日午後、「大陸間弾道ミサイル(ICBM)搭載用の水爆実験に完全に成功した」と発表した。水爆の威力は原爆の数百倍とされ、ケタ違いの破壊力を持つ。
 朝鮮中央通信は同日、金正恩朝鮮労働党委員長が新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載する水爆を視察したと報じている。事実ならば米国に届く弾道ミサイルと、破壊力のある小型核弾頭を手にした可能性がある。
 トランプ米大統領は先月29日、北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けて声明を出し、「あらゆる選択肢がテーブルの上にある」と重ねて警告し、軍事的手段も排除しない姿勢をあらためて示した。
 声明はさらに「脅威を与え不安定化させる行動は、地域と全世界における北朝鮮の孤立を深めるだけだ」と指摘したが、北朝鮮は約160カ国と国交を持ち、豊富な地下資源や安い労働力を輸出している。北朝鮮のミサイル開発で、ウクライナ製のエンジンが使用された可能性があるように、監視の目をかいくぐり、世界中から必要な部品や工作機械を民生品として買い付けることが可能である。
 少なからぬ国が国連決議による制裁の履行に消極的であり、北朝鮮が孤立化しているとはいい難い。特に隣国の中国、ロシアは北朝鮮の庇護(ひご)者のごとく振る舞い、制裁強化に反対するケースが多い。中国が石油禁輸という強い制裁に反対するのは、金政権が崩壊し、難民が押し寄せるのを避けたいからだろうが、北朝鮮の「暴走」をいつまで許すのか。
 北朝鮮のミサイルは北京やモスクワにも向いているという。米朝の軍事衝突を回避するためにも中国、ロシアは方針を転換し、北朝鮮の封じ込めに協力してほしい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。