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【富山新聞】 工芸体験で誘客 サミット開催も追い風に

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 北陸各地で伝統工芸などの文化体験を組み込んだ観光誘客に乗り出す動きが、一段と活発になってきた。北陸三県とJR西日本金沢支社、北陸経済連合会で構成する「北陸三県修学旅行誘致推進プロジェクト」は先月、各県で首都圏の旅行会社を招いた視察会を開き、伝統文化体験を軸にした旅行プランをPRした。また富山県は、外国人旅行者向けに井波彫刻や高岡銅器などの伝統工芸体験を組み込んだツアーづくりの支援に取り組む。
 北陸三県では、2020年東京五輪・パラリンピックに合わせ、今秋の富山を皮切りに「国際北陸工芸サミット」が開催され、福井をはさんで、20年の石川まで順次開かれる。この中では、国内外の作品の展示や、関連する多様な生活文化とのコラボレーションイベントも合わせて開催される。工芸の集積地として北陸に注目が集まる時期だけに、特に海外客の誘致の追い風として、工芸体験ツアーの盛況につなげたい。
 伝統文化体験を軸にした外国人観光客の誘致は、金沢を中心に金箔貼りや能楽、茶道体験などを組み込んだ多彩なメニューが提案されている。こうした伝統文化体験は、先に開催されたジャパンテントの体験プログラムにも取り入れられ留学生の人気を集めた。
 富山県の新たな支援は、伝統工芸の製造・販売に携わる県内企業が対象で、外国人向けパンフレットやホームページの作成、専門家の派遣などの経費を補助する。今月から特設サイトを設け、各社のツアー予約の受け付けも始めた。
 北陸では訪日外国人の増加に伴い、外国人旅行者の宿泊者数が大幅に増えている。今後も右肩上がりで「宿泊観光」が伸びていくには、ゆっくり腰を据えて楽しめる体験型観光のメニューをそろえておく必要があるだろう。
 既に農業体験ができる民泊などを取り入れ、知名度が定着しているケースもあるが、国際工芸サミットという4年にわたる長期の工芸イベントを盛り上げる中で、多彩な工芸産地を持つ土地柄を生かし、海外客や修学旅行生たちに極上の工芸体験を提供したい。

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