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【宮崎日日新聞】 民進代表に前原氏

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◆路線の違いまとめられるか◆
 崖っぷちに立つ民進党の新代表は前原誠司元外相に決まった。前原氏は2012年末の政権転落以後、代表を代え、党名を変えても回復の兆しが見えない党勢立て直しという難役が任せられる。
 一時、政権を担った民主党の後継政党である民進党は7月の東京都議選で歴史的惨敗を喫し、細野豪志元環境相ら有力議員を含む離党者が相次ぐなど崩壊の危機にひんしている。 連合と連携強化図る
 与党経験を持つ、二つの主要政党が相互にチェックし合い、交代で政権を運営する-。衆院選に小選挙区制度を導入した際、目指したのは健全な二大政党システムだ。しかし、それが破綻する可能性がある。新たに政権交代をなし得る政党が出来るまでには長い時間がかかるだろう。
 その意味で民進党のかじを取る前原氏の双肩には日本政治の行方もかかっていると言っても過言ではない。
 前原氏は就任早々、10月22日の衆院青森4区、新潟5区、愛媛3区の「トリプル補欠選挙」を迎える。3補選はいずれも自民党議員の死去に伴うもので、与党にとっては有利とされる「弔い合戦」となる。
 しかし学校法人「森友学園」や「加計学園」問題、国連平和維持活動の隠(いん)蔽(ぺい)問題で安倍内閣が国民の信頼を失った中で、前原氏が率いる民進党がどれだけ政権与党に批判的な世論の受け皿となり得るかが問われる。
 そこで焦点となるのが、これまで衆院選では明確な協力を行ったことがない共産党、そして最大の支持団体である連合との関係だ。代表選を通じて前原氏は共産党との協力について、理念、政策の一致が前提となるとして慎重姿勢を示してきた。連合については連携強化を図る考えだ。 消費税率巡る対立も
 前原氏の主張は、改選1人区で候補者の一本化を行った16年参院選前までの路線への回帰だ。しかし代表選を戦った枝野幸男元官房長官は、共産党も含めた野党候補一本化に前向きだった。
 また、小池百合子東京都知事に近い若狭勝衆院議員が年内の立ち上げを目指している国政政党との連携についても前原氏は模索する考えを示しているが、党内には「自民党の補完勢力」と切り捨てる意見もある。
 路線の違いをどう乗り越えてトリプル補選を乗り切ることができるのか、前原氏の統治能力が試されることになる。
 政策面でも同様だ。前原氏は教育無償化などのため19年10月に予定されている消費税率10%への引き上げについて予定通りの実施を訴えるが、枝野氏は当面は国債発行でまかなう考えを示した。
 前身の民主党は与党時代、消費税増税を巡って分裂、政権から転落した経験を持つ。失敗の教訓を生かすことができるか否かが党再生のカギを握る。

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