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【佐賀新聞】 ハンドボールリーグ開幕

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 日本ハンドボールリーグが開幕し、神埼市に拠点を置くトヨタ紡織九州レッドトルネードの新たな戦いが始まった。3年連続8位のチームには今季、韓国代表の司令塔キムドンチョル選手らが加入し、戦力が向上。ライバルと互角の戦いを見せている。リーグ戦は来年3月までの長丁場で全24試合。上位4チームによるプレーオフへの進出を目標に掲げるチームを地域ぐるみの応援で後押ししたい。
 まさに「百聞は一見にしかず」である。素早い攻守の切り替えや激しい体と体のぶつかり合いに圧倒された。神埼中央公園体育館が会場となった2日の琉球コラソン戦。トヨタ紡織九州は途中4点のリードを奪いながら、終盤のミスが響いて23-26で敗れた。8月26日の開幕戦は昨季3位のトヨタ車体(愛知県)に27-27で引き分けており、通算1分け1敗。結果が求められる中で上々の滑り出しとは言えないとしても、「今年はやれる」という手応えを選手たちは感じていることだろう。
 神埼市はスポーツが盛んで、特にハンドボールとの関わりは深い。1976年の佐賀国体で競技会場となって以降、地域を代表するスポーツとして定着した。子どもから社会人まで各世代のチームが熱心に練習を重ねており、今夏は女子の神埼清明高と男子の神埼中が全国大会へ。富山県氷見市や沖縄県那覇市などとともに競技のメッカとして知られている。
 トヨタ紡織九州(旧アラコ九州)のハンドボール部は1992年に始動し、翌年に神埼に拠点を移した。99年シーズンに2部リーグを制し、2001年から1部リーグに参戦。11年には国体優勝という輝かしい戦績も挙げている。四半世紀の歴史を刻み、住民の誇りとなっている。
 チームは地域貢献に熱心で、子ども向けのハンドボール教室を定期的に開催。選手たちが地元のイベントなどに積極的に参加し交流の輪を広げている。県内ではサッカーJ1のサガン鳥栖、バレーボールプレミアリーグ女子の久光製薬が鳥栖市をホームタウンにしているが、地元の応援あってこそという密着路線に変わりはない。今季チームには神埼市出身のGK小峰大知選手(清和高-国士舘大卒)も加入している。地元で競技を始めて成長した選手がトップリーグで躍動する姿は、子どもたちのいい目標になるだろう。
 この夏、県内では新体操男子の神埼清明高が全国高校総体で優勝を飾ったほか、剣道女子の大和中やサガン鳥栖U-15が日本一に輝いた。地元チームや選手たちの活躍は私たちに勇気や自信を与え、何より地域を元気にしてくれる。レッドトルネード(赤い竜巻)の名の通り、トヨタ紡織九州にはチーム一丸の活躍で旋風を巻き起こしてほしい。(杉原孝幸)

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