Home > 社説 > 地方紙 > 北陸地方 > 富山新聞(富山県) > 【富山新聞】 大手モールフェス 車両規制導入の課題検証を
E160-TOYAMA

【富山新聞】 大手モールフェス 車両規制導入の課題検証を

そう思わないそう思う (まだ投票していません)
Loading...

 富山市の大手モールで10月、一般車両の進入を規制して多彩なイベントを繰り広げる「大手モールフェス」が初めて開催される。周辺で市街地再開発が進む大手モールの街路空間を活用して中心市街地の活性化を図る狙いで、14、15日の2日間、延長290メートルの歩行者天国が出現する。
 大手モールフェスは、まちなかのにぎわい創出事業であると同時に、歩行者と路面電車だけが通行できる「トランジットモール」に向けた社会実験でもある。フェスの開催を通じて、車両規制を導入した場合の課題を検証し、本格的なトランジットモールの実現につなげていきたい。
 大手モールは路面電車の環状線化に合わせて沿道の景観が整備され、周辺では複合型映画館やホテルを核とする再開発ビル「ユウタウン総曲輪」や、まちなか総合ケアセンターと専門学校などで構成する「総曲輪レガートスクエア」が相次いで開業した。富山城址公園と、百貨店が入る「総曲輪フェリオ」やグランドプラザ、市ガラス美術館の中間に位置しており、中心市街地の回遊性を高める上で重要な役割を担っている。
 大手モールフェスは、富山市と周辺商店街などでつくる実行委員会が主催する。富山城址公園前の大手町交差点から越前町交差点までの区間で路面電車以外の車両の進入を規制し、路上で音楽イベントや飲食・物販店の出店などが予定されている。フェスの開催は、にぎわい創出と回遊性向上という大手モールの機能を最大限に発揮させるための取り組みといえる。
 2日間限定とはいえ、国内では例のない路面電車が走るトランジットモールは、市内外に大手モールの魅力を発信する上でも、またとない機会になるだろう。ただ、本格的にトランジットモールを実施するとなれば、車両の規制や誘導などで住民や商店、事業所などと十分に調整する必要がある。フェスの実行委に周辺商店街が加わっていることから、トランジットモール化についてもおおむね理解は得られていると思われるが、本格実施に向けては、地元に大きなデメリットが生じないよう十分に留意してもらいたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。