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【北國新聞】 能登2大寺院が連携 「立国1300年」発信の先陣に

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 羽咋市の妙成寺と輪島市の總持寺祖院が、来年の能登立国1300年に向けて連携する。参拝の証しとなる「御朱印」を共通デザインで作成するのをはじめ、のと鉄道と協力して両寺院や能登各地を巡るツアーなどを旅行会社に提案していく。能登の2大名刹が本格的に交流することは、古寺探訪が根強い人気を得ている中、心を癒やす能登の精神風土をアピールする上で効果は大きいだろう。立国の節目を全国発信する意味でも、先陣を切る成果を期待したい。
 妙成寺は日蓮の弟子である日像(にちぞう)によって1294年に建立され、現在は、有名な五重塔や本堂をはじめ10棟の伽藍が重要文化財に指定されており、県内では、国宝に最も近い存在となっている。
 總持寺は開創が1321年で、曹洞宗中興の祖と言われる瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)が開祖であり、明治期の大火で横浜市に移るまで大本山は門前にあり、移転後は祖院として再建され、参拝者が絶えない。
 2大寺院の連携では、能登誘客の核として寺院巡りを中心に、のと鉄道沿線も周遊するといったツアーを旅行会社に提案することになりそうだ。江戸時代には、加賀藩の手厚い保護を受けた点で共通点があり、御朱印は、前田家の家紋である梅鉢紋をそれぞれの御朱印に入れる案も、検討されている。これも二つの寺院を巡る動機付けになるだろう。
 最近では両寺院とも、さまざまな話題を発信して誘客を図っている。妙成寺は春に「風と緑の楽都(がくと)音楽祭」でトランペット演奏の会場になったり、總持寺祖院では、能登半島地震で被災した山門を移動させて修復するという注目度の高い見せ場を作ったように、ともに従来のイメージを一新する企画を打ち出している。
 妙成寺は、国宝化に向けて本格的な調査も進み、新たな資料なども見つかっている。總持寺祖院の関係では、移転先の横浜市鶴見区の90周年に合わせ、現地で輪島市が大がかりな観光キャンペーンを打つ。能登立国1300年の誘客に向けて、それぞれにインパクトのある発信素材がたくさんあるだけに、一段と県内外へのアピールに力を入れていきたい。

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