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【富山新聞】 「井波彫刻バス」運行 南砺の新たな周遊ルートに

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 南砺市の城端、井波両地域を結ぶ観光路線バス「井波彫刻バス」が10月から、土日・祝日に運行されることになった。「アニメの聖地」としても人気を集める城端や、瑞泉寺を中心とする木彫のまち・井波は見どころが多いものの、両地域のアクセスが不便なことから、交通手段の整備が課題になっている。井波彫刻バスの運行によって、南砺の新たな周遊ルートとして定着することを期待したい。
 8町村が合併して誕生した南砺市は、世界遺産の合掌造り集落で知られる五箇山や城端、井波など各地域に豊富な観光資源を有するが、市域が広いこともあって移動のための公共交通が十分に整っていない。せっかくの観光資源を生かすためには、地域間の移動の利便性を良くし、観光客の周遊性を高める必要がある。
 井波彫刻バスは、城端地域のじょうはな座、善徳寺、城端駅と井波地域の瑞泉寺、木彫りの里の5カ所を回るルートを1日に4往復し、所要時間は片道25分となる。運賃は乗車1回につき200円、410円の1日乗り放題券も用意される予定で、観光客にとっては手軽な移動手段といえよう。
 五箇山、城端、井波の各地域の観光振興を図る上で重要な役割を担うのが城端駅である。城端線には毎週土曜に観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール(愛称・べるもんた)」が運行しており、観光客の人気は高い。城端駅から五箇山方面には既に「世界遺産バス」が運行しており、これに井波彫刻バスが加わることで、城端駅を起点にした周遊観光の選択肢が増える。
 井波彫刻バスの運行に伴い、市観光協会は井波地域のガイドツアーを開催するほか、乗車券と観光施設の入場券をセットにしたクーポンも用意するという。木彫り教室など魅力的な体験メニューの提案も含めて、誘客に知恵を絞ってほしい。
 井波彫刻バスの運行は来年3月までの実証実験の位置づけであるが、市は成果を検証した上で来年度も継続する方針を示している。恵まれた観光資源とともに、井波彫刻バスの周知に努め、利用を増やしていきたい。

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