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【福島民報】 【食生活改善】減塩と野菜、牛乳を

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 厚生労働省は毎年9月を食生活改善普及運動月間としている。国民の健康寿命を延ばす取り組みで、今年の重点テーマは「毎日プラス一皿の野菜」「おいしく減塩1日マイナス2グラム」「毎日のくらしにwithミルク」の3つだ。健康への道しるべだが、家庭では現状、できていない項目があるかもしれない。わが家の食事、外食メニューの選び方を見直し、高血圧症など生活習慣病を寄せ付けない「健康力」を付けたい。
 本県は、急性心筋梗塞の死亡率(人口10万人当たりの死亡者数)が都道府県別で最も高い。肥満や高血圧などが原因とみられる。脳梗塞や糖尿病も高い水準だ。
 野菜は身体に大切なビタミンやミネラル、食物繊維を多く含む。2015(平成27)年の厚労省の国民健康・栄養調査によると、20歳以上の野菜摂取量は1日当たり約290グラムで、目標量には約60グラム不足していた。最新の県民の食行動実態把握調査では1日当たり331グラムだった。やはり目標量350グラムに届いていない。青菜のおひたしなら小鉢1つで補えるとしている。食べているようで、十分ではない現状を改めて意識すべきだ。
 県民の塩分の取り過ぎは以前から指摘されている。同じ県民調査では1日当たり男性11・8グラム、女性9・9グラムだった。いずれも国の目標値(男性8グラム未満、女性7グラム未満)を上回る。減らすには調味料ごとに、小さじ1杯当たりの塩分の量を覚えておくのがよさそうだ。例えば、みそなら0・8グラムとされる。
 白河市は、食塩量が3グラム以下で、栄養成分を表示したメニューを提供できる飲食店を「へる塩健康応援店」に認定している。実際に味わえば、家庭の味とも比べられる。まだ3店舗だが、こうした店が身近に増えれば、市民の健康に対する関心は一層高まる。
 今回の普及運動では牛乳、乳製品も取り上げた。国の調査で、若者層のタンパク質やカルシウムの摂取量が60代以上に比べて少なかったためだ。最近、「乳和食」が注目される。しょうゆ、みそを減らし、代わりに牛乳を加える調理方法だ。こく、うま味が増し、減塩にもつながる。飲むだけでない牛乳の利用にも目を向けたい。
 厚労省とは別に、県は「減塩&野菜を食べよう大作戦」を展開中だ。趣旨を徹底させるため、県民一斉実践日を毎週設けるなどしてはどうか。家庭では、厳密ではなくても今より「ちょっと野菜多め」「ちょっと塩分少なめ」を心掛けたい。(多田勢子)

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