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【産経新聞】 前原民進党 党運営から甘さをなくせ

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 民進党の前原誠司新代表が、出だしから大きくつまずいた。
 党勢立て直しの目玉にしようとしていた幹事長人事が挫折した。しかもその理由が男女関係をめぐるスキャンダルというのは、何とも緊張感に欠ける話である。
 その山尾志桜里元政調会長は、既婚男性との交際疑惑について否定はするが、まともな説明ができないまま、離党に追い込まれた。
 この間、目立ったのは事態の収拾をめぐる前原氏の優柔不断な姿勢である。本人をかばおうとしてそれもかなわず、危機に対する認識と対応の甘さを、露呈したと言わざるを得ない。
 いったい、前原氏は山尾氏に何を期待していたのか。たしかに、山尾氏は待機児童問題などについて、国会で安倍晋三首相を鋭く追及したことなどが注目された。自民党議員のスキャンダルも厳しく批判していた。
 だが山尾氏は、自らの政治資金の処理をめぐり、元秘書が多額のガソリン代を計上していた問題を抱え、政調会長当時にも詳細な説明を避け続け、批判を受けた。
 このような人物を党の要職に起用しようと考えること自体、政治倫理への意識の低さを示す。不祥事を起こした際の身の処し方にも、大いに問題があった。
 当選2回の若手を抜擢(ばってき)するには、不安要素が多すぎることは分かっていたはずである。
 思い起こされるのは、前原氏自身が外相当時に外国人献金の発覚で辞任したことや、党代表のときに信憑(しんぴょう)性の薄いメールを根拠に自民党を攻撃し、謝罪したうえ、代表の座も失ったことなどだ。
 進退にかかわる重大事を経験していながら、適切な対処の仕方を学んでいないとすれば、指導者としての資質も問われよう。
 結局、山尾氏にかけられた疑惑の真偽は明確にされないまま、除名や辞職勧告ではなく、離党届を受理した。できるだけ穏便に、幕引きを図りたいのだろうが、国民の目には臭いものにフタと映るだろう。
 どのような人事をするにせよ、政策や理念の旗を鮮明に掲げ、論争できる態勢を固めるべきだ。
 山尾氏には限らない。自民党議員をめぐる不適切な交際などの不祥事も相次いでいる。片手間に政治をやっているようなレベルの議員なら不要である。

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