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【北國新聞】 東北直通新幹線 「中1日」の集客効果大きい

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 昨年に続く金沢―仙台間の直通新幹線で、仙台発着便が600人のツアー客を乗せて運行された。10月には金沢発着便が初めて運行される。JR西日本金沢支社によると、金沢発着便の予約状況は好調に推移しており、800席の募集に対して既に約9割に当たる700席の申し込みがあるという。
 今年の直通新幹線の特徴は、金沢発着便の新設に加えて、往路と復路の運行の間に1日の余裕を持たせた点にある。昨年の仙台発着便は往路の翌日に復路が運行されたため滞在日数は2日間だったのに対し、今年は仙台発着便、金沢発着便ともに3日間の滞在が可能になった。観光の選択肢が増えるという意味で、「中1日」の集客効果は大きいと言えるだろう。
 仙台発着便を見ると、昨年は北陸新幹線沿線の停車駅が石川、富山両県の4駅に限られたが、「中1日」の余裕ができた今年は長野駅にも停車した。長野で善光寺に詣で、立山黒部アルペンルートを回って富山から金沢に入るツアーもあったという。長野、富山、石川3県を巡る広域観光が可能になり、波及効果が北陸新幹線の沿線全域に及ぶことは歓迎できる。
 金沢発着便も、到着地の仙台を起点に東北エリアを広域的に回れるのは魅力だろう。旅行商品の行き先は宮城県内にとどまらず、山形、岩手、青森の各県に及んでいる。こうした広域的なツアーを設定できたことも、予約が好調な一因ではないか。
 JR西の来島達夫社長は、北陸と東北の双方向の交流促進を後押しするため、来年以降は季節ごとの運行に意欲を見せている。JR東の冨田哲郎社長も、相互の地域に恩恵をもたらすとして機会をとらえて運行したい考えを示した。両トップの意向は心強く、直通運行の拡充を実現してほしい。
 石川県は包括連携協定を結ぶ日本郵便北陸支社の協力を得て、この秋から東北の郵便局100局に石川の観光パンフレットを設置する。同支社は石川、富山両県の450局に直通新幹線の旅行パンフレットを置くなど、集客に協力している。こうした取り組みを継続し、北陸と東北の新たな人の流れを大きくしていきたい。

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