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【秋田魁新報】 大仙直下型地震 身を守る行動、再確認を

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 大仙市を震源とするマグニチュード(M)5・2の地震が8日夜に起き、同市神宮寺で震度5強を記録した。同市内や仙北市で震度4、秋田市や由利本荘市など広い範囲で震度3を観測した。県のまとめでは、神宮寺や近隣地域で住宅や温泉施設の窓ガラスが割れるなど建物被害が出ているが、人的な被害は報告されていない。
 「ドン」と突き上げるような強い揺れに、恐怖を感じた人は多かったのではないか。揺れが強かった地域の中には、7、8月の大雨で浸水被害を受けたところもあり、度重なる自然の脅威に心が安まらないという人もいるだろう。大雨の被災自治体は特に、住民の精神面のケアに心を注いでほしい。
 9日昼前には神宮寺で震度4の地震が起きるなど、付近では震度1以上の地震が頻発している。気象庁は今後1週間程度、最大震度5強の地震が起きる可能性があるとして注意を呼び掛けている。落石や崖崩れの恐れもあり、山沿いや斜面に近い場所では厳重な警戒が必要だ。
 震源の東側には全国113の主要活断層の一つ、横手盆地東縁断層帯が走っているが、秋田地方気象台は「震源との距離は約15キロあり、関連は薄いのではないか」とみている。
 一方で、1914(大正3)年3月に起きた強首地震(M7・1)の震源に近い。強首地震では94人が死亡し、家屋640棟が全壊するなど大きな被害が出たが、一帯に確認された活断層はないという。同気象台は「100年前の地震で発生のメカニズムが分かっておらず、今回の地震との関連性ははっきりしない」と説明する。
 今回の震源一帯では、東日本大震災を境に地震の発生回数が急増。それまでの10年で20回に満たなかったM2・0以上の地震が、その後2年で300回近くに達した。2013年以降、収まりつつあったが、「震災前より地震活動が活発な状況であることに変わりない。地震が起きやすい状況が続いており、引き続き注意が必要」(同気象台)と言う。
 大仙市は直下型地震を想定し、初動対応を身に付ける「シェイクアウト」訓練を15年から実施している。米国で始まった防災訓練で「まず低く、頭を守り、動かない」というものだ。今年1月の訓練には市内の学校や事業所、公民館などで約2万7千人が参加した。
 揺れを感じたら、転倒する前に姿勢を低くし、家の中なら机などの下にもぐって頭を守る。何もなければ荷物や腕などで頭を守り、揺れが収まるまで動かない。まずは自分の身を守ろうという安全確保行動だ。
 多くの防災専門家は「いざというときには、普段やっていることしかできない」と指摘する。単純な行動のようだが、今後の直下型地震に備え、自宅で訓練を繰り返すなどして身に付けたい。

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