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【福島民報】 【2期目の清水市政】地に足を着け一歩ずつ

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 現職、元職、新人の3候補が競ったいわき市長選は、現職の清水敏男氏が再選を果たした。市民は、東日本大震災からの復興や将来に向けたまちづくりなど当面する施策のかじ取りを、引き続き清水氏に委ねた。山積する課題の取り組みは、2期目こそ真価が問われる。着実に事業を遂行する一方、市民の声を反映した施策を実現してほしい。
 清水氏は「継続は力」と支持を訴え、被災地や産業の再生を果たし、新時代に向けた創生策に努めると誓った。1期目から取り組む「医(医療)・職(雇用)・住(住居)」の向上は、さらに進めなければならない。相談や見守り態勢の整備などによる子育て教育先進都市を実現、中小企業・小規模企業の支援や新エネルギー産業の推進などで地域経済を潤し、家計の収入増につなげてほしい。
 新たに、磐城平城を再興して歴史文化の薫り漂う魅力づくりと郷土愛の醸成、スポーツを通した市民の健康増進やビジネス化への取り組みなども目標として打ち出した。行政だけの力でかなえられるものではない。幅広く市民の理解を求めて財源でも協力を仰いだり、民間活力を生かしたりする必要があるだろう。
 清水氏が力を入れる施策の一つに「共創のまちづくり」がある。居住者のほか市内の通勤・通学者も一緒になって行政と連携し、地域の課題解決に当たる考え方だ。市民から提案や問題提起があれば、市側は協議を進める。不透明なままで終わらせず、情報の共有と十分な説明によって、種々の目的達成を望みたい。
 今後の3年間、いわき市は再び国際的な事業に関わる機会が相次ぐ。2度目の太平洋・島サミットがあり、世界水族館会議が開催される。ラグビーワールドカップで出場が有力視されるサモアのキャンプ地にも予定されている。東京五輪・パラリンピックではホストタウンに名を連ねる。
 東京電力福島第一原発事故の影響を心配する世界の目に本県の現状を伝える好機だ。受け入れに万全を期すだけでなく、恒久的な外国人旅行者向けの案内や施設整備なども忘れないでほしい。
 原発事故のため、引き続き避難生活を送る居住者が多い双葉郡の自治体との関係も大切だ。次の任期中にはJR常磐線の全線開通、常磐自動車道いわき中央-広野インターチェンジ(IC)間の4車線化や大熊、双葉の復興ICなどが実現する。双葉郡だけでなく、浜通りの復興をより加速させる。その中核として役割を果たす市の首長の手腕を期待する。(浅倉哲也)

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