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【デーリー東北新聞】 サンマの資源管理 日本主導で漁獲規制を

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 秋の食卓に欠かせないサンマの不漁が続いている。過去2年間のサンマの漁獲量は年間11万トン前後で例年の半分以下に落ち込み、この数年、日本人が多く食べているクロマグロ、ウナギに加え、サンマやマサバの漁獲資源量の減少が心配されている。
 その情勢の下で、サンマ、マサバ資源の管理について日本、中国、韓国、台湾、ロシアなど8カ国・地域が話し合う北太平洋漁業委員会(NPFC)の3回目の会合が7月に開催された。
 サンマの国別漁獲上限は中国や韓国、ロシアなどの反対でまとまらなかったが、サンマ、マサバを取る漁船の許可隻数の増加を禁止する点では合意できた。
 日本が主導して漁獲規制の流れを国際会議でつくれたのは評価できるが、今後は中国や台湾などの出方を注意深く見極める必要がある。許可隻数を増やさないことで合意しても、大型船になれば漁獲量を大幅に増やせるため、漁船の大型化にも警戒する必要がある。
 サンマの漁獲量は毎年の変動が大きいため、資源量の正確な評価が難しい。4月に出された暫定調査の結果では一定程度の資源は確保できているとみられ、乱獲状態ではないという判断が下された。
 会議の結果を受けて水産庁は「漁獲資源が減少していないこの時期にこそ、各国に対して漁獲規制を導入したい。資源が減少してからでは各国の利害が強まり、国別規制で賛同を得られなくなる」とみて、早い段階でサンマの国別漁獲上限を定めたい考えだ。
 昨年のサンマの漁獲実績は台湾が首位で14万6千トン、次が日本。中国は数年前に比べて大幅に増えてはいるが6万3千トンで、それほど多くない。中国はこの2、3年で漁獲実績を増やしてからでないと国別上限規制には応じられないとみている。
 乱暴な漁法を行う無国籍の違法漁船の取り締まりは、日本の主張が認められて「ブラックリスト」に掲載されることになった。公海上で違法な漁船を取り締まるための乗船検査も可能になった。
 こうした中で、国際合意に基づいて決まった太平洋で取れるクロマグロの小型魚の漁獲上限を、日本が守れなかったことが4月に明らかになった。これでは国際協調による魚の資源管理の機運に水を差してしまうことになりかねない。
 日本は国際協調の足並みを乱さないように、関係国で合意したクロマグロ、サンマ、マサバの漁獲規制を率先して順守していかなければならない。
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