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【京都新聞】 若狭新党  早急に政策を提示せよ

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 小池百合子東京都知事側近の若狭勝衆院議員(無所属)と民進党を離党した細野豪志元環境相が新党の結成を目指している。28日の臨時国会召集前に結党し、10月に予想される衆院選に臨む方針だ。
 新党には細野氏に前後して民進党を離党した議員らも参加を検討している。
 衆参両院を統合して一院制への移行を目指すほか、地方自治の確立、情報公開による透明性の高い政治などを政策に掲げるという。
 一院制はいかにも唐突で、そのほかは民進党などの政策と際だった違いが見えない。若狭氏らは議論を深めたのだろうか。
 若狭氏は自民党から、細野氏らは民進党から離れた。両党の政策や方針の何が問題だったのか。自公政権に対し新党は何を目指すのか。具体的に語ってほしい。
 若狭氏は一院制を新党結集の柱の一つにする方針だ。
 国会を一院制にして議員定数や事務局予算を削減し、スピーディーな国会運営を目指すという。
 新党らしさを打ち出す狙いもあろう。だが、民主主義の根幹に関わる制度を変える理由としては、あまりに貧弱ではないか。
 G7各国は現在、すべて二院制である。「良識の府」であるはずの参院の現状に批判があるとしても、参院改革が先決だろう。
 若狭氏は自身が主宰する政治塾を開講した。塾生の中から衆院選の候補者擁立を模索するという。
 同塾の開講式には小池氏も講師に招かれ、若狭氏にエールを送った。その一方で、新党には「党の外から助言する」と話した。
 若狭氏らは、小池氏が率いて東京都議選で圧勝した地域政党「都民ファースト」の再現を狙ったものの、小池氏は様子見を決め込んだ形だ。主役不在となり、早くも主導権争いが起きているという。
 新党の将来像も不明瞭だ。
 若狭氏は新党拡大を目指し野党協力や再編には消極的な立場を取る。細野氏は野党再編を掲げて民進党を離党した経緯がある。方針の違いはいずれ顕在化するのではないか。
 安倍晋三首相は衆院選で教育無償化や北朝鮮への対応、憲法改正などを争点にするとみられる。
 一方で、景気回復のわりには賃金が上がらないことや、少子高齢化、年金や介護などの老後不安など、問題は積み残されている。
 新党はこうした問題にどう取り組むのか。「改革」のかけ声でなく、具体的な政策を早急にまとめてほしい。

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