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【富山新聞】 富山、小松の羽田便 「共存」を図る確かな一歩に

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 今年度上半期の富山、小松両空港の羽田便利用者が、ともに前年度同期を上回った。全日本空輸のみの富山が5288人増、日本航空と全日空が運航する小松は合わせて3万1916人増となり、北陸新幹線の開業で苦戦を強いられてきた羽田便の需要に回復の兆しが見えている。
 両社の4~9月の輸送実績によると、富山発着の全日空便は2・9%増の19万817人、小松発着の日航便は7・7%増の30万8357人、全日空便は4・6%増の22万3144人となった。新幹線開業後も1日6往復を維持している小松の日航便が堅調なうえ、昨年3月に1日6往復から4往復に減便された両空港の全日空便の利用が持ち直したのは心強い。
 富山、小松両空港にとって羽田便は最重要路線であり、新幹線開業以降、富山、石川両県は路線を維持するため利用促進に努めてきた。利用者の減少に歯止めがかかり、回復基調に転じたことを、新幹線との「共存」を図っていく確かな一歩と位置づけたい。
 羽田便の利用が伸びたのは、ビジネス客の増加や割引運賃制度の浸透、隣県からの集客など、さまざまな要因があるだろう。確実に言えるのは、掘り起こせば需要は見込めるということである。回復基調を持続させるため、利用が伸び悩む冬季の需要開拓に全力を挙げる必要がある。
 富山では、冬季対策として、外国人観光客を想定した長野県白馬村のスキー場と結ぶ「スノーライナー」や、世界遺産の五箇山合掌造り集落方面を周遊できる「1日フリーきっぷ」などのバス運行を企画している。
 一方、小松の強みは日航、全日空を合わせて1日10往復という利便性の高さにある。とりわけ南加賀や福井県の利用者にとっては、新幹線よりも格段に使い勝手がいい。この強みを最大限に生かして、さらなる需要の掘り起こしにつなげたい。
 新潟や仙台など新幹線が先行開業した空港で羽田便がなくなったことを思えば、富山、小松両空港は健闘していると言ってよいだろう。新幹線と羽田便の共存というビジネスモデルを、北陸の地で確立してもらいたい。

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