Home > 社説 > 外国紙 > 東亜日報(韓国) > 【東亜日報】 強国の冷厳な現実主義を見せた米中首脳会談
E330-DONGA

【東亜日報】 強国の冷厳な現実主義を見せた米中首脳会談

そう思わないそう思う (まだ投票していません)
Loading...

9日に中国・北京で行われた米中首脳会談を見ると、自国の利益を優先する強国のパワーゲームとその前で弱くならざるを得ない韓国の力の限界を痛感する。訪中に先立ち韓国を訪れたトランプ米大統領は2日間の短い期間、深い感銘を残した。8日の国会演説では、休戦ライン南の「奇跡の成就」と北の「人が行ってはいけない地獄」を克明に対比させ、国際社会に金正恩(キム・ジョンウン)独裁を告発した。この勢いで中国の習近平国家主席を説得し、北朝鮮核問題の進展を引き出すことが期待された。しかし両首脳の発表文にあらわれた結果は残念なものだった。
両首脳は、北京の人民大会堂で首脳会談を行い、韓半島非核化とこれを実現するための意思疎通と協力を維持することで合意した。しかし、強調するところは違った。トランプ氏は、北朝鮮を「殺人的な政権」とし、「無謀な政権が危険な道を放棄するまで、すべての責任ある国家は、北朝鮮に対する兵器や経済の支援、貿易をやめなければならない」と強調した。しかし習氏は、「対話による平和的解決」と「国連安全保障理事会の制裁決議の全面履行」という従来の立場を繰り返した。対北制裁と圧力で北朝鮮の変化を引き出すのには中国が事実上、鍵を握っているため、習氏の態度変化が重要だ。
トランプ氏が8日午後に続き9日もほぼ終日、習氏と時間を過ごしたため、発表の内容だけで全体像を予断することはできない。トランプ氏は、「習氏が『さらに強いスタンス』で北朝鮮に対応することに同意した」と明らかにした。しかし「さらに強いスタンス」が具体的にどの水準なのか、どのような措置なのか明らかにしなかった。米紙ニューヨーク・タイムズは首脳会談前、ホワイトハウス関係者を引用して、トランプ氏が、北朝鮮への原油輸出の一時中止、中国内の銀行の北朝鮮口座の閉鎖、中国内の北朝鮮労働者の送還など3つの措置を習氏に要請したと報じた。「さらに強いスタンス」がレトリックで終わってはならない。
韓国とは明確に異なるトランプ氏の態度は、首脳会談の直後に同じ場所で開かれた米中企業代表との面談を見れば理解できる。両国の企業代表は、トランプ氏の目の前で2535億ドル(283兆ウォン)の契約を結んだ。中国が約束した天文学的な金額とそれにともなう雇用創出に「骨の髄までビジネスマン」のトランプ氏の態度が和らいだことは容易に察することができる。
米中の後続措置を見なければならないが、金正恩朝鮮労働党委員長の核放棄を高強度の圧力で引き出すことは速やかに実現しそうにない。中国が約束した安保理制裁は、徹底して履行しても北朝鮮の原油輸入と貿易額の3分の1程度を減らすにすぎない。強国の力と金、国益優先主義が絡み合った米中日の巨大なチェス版で、北朝鮮核問題が道に迷わないよう我々の決意を固めなければならない。何よりもトランプ氏は、歴代どの米大統領よりも北朝鮮核問題を解決するという強力な意志を持っている。この機会を逃せば後悔することになるだろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。