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【デーリー東北新聞】 米中首脳会談 対北制裁決議の順守を

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 日本、韓国に続いて中国を訪問したトランプ米大統領は、習近平国家主席との会談で、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議を順守し、北朝鮮が核開発を放棄するまで経済的圧力をかける必要性で一致した。
 加速化する北朝鮮の核・ミサイル開発により高まる危機を回避する上で、米中の協調は何より重要だ。
 特に北朝鮮にとり貿易の9割を占める中国が、北朝鮮が核放棄するまで経済的な圧力をかけることで米国と一致したことは意義がある。長期的な視野で厳しい制裁を継続することにより北朝鮮に核放棄を迫ろうとしているからだ。
 それだけに安保理の制裁決議がしっかりと履行されているかが鍵となる。制裁決議の履行はこれまで不十分だっただけに、中国は履行を順守してほしい。
 習氏は「対北朝鮮制裁の履行とともに、対話による解決を探ることが重要だ」と述べ、トランプ氏との間で北朝鮮への対応を巡る温度差もうかがえた。北朝鮮と国境を接する中国は、北朝鮮で戦争が起きたり、北朝鮮国内が混乱したりすることを望んでいない。これまでも、ロシアと共に対話を訴えてきた。
 トランプ氏はこれまで「対話は無駄だ」と述べ、「全ての選択肢がテーブルにある」と軍事行動の可能性も否定しない構えを取ってきた。トランプ氏は、日韓の首脳との間では北朝鮮に「最大限の圧力」をかける方針を確認していた。ただ、米韓の首脳間でも温度差をうかがわせた。
 韓国の文在寅大統領は問題を「平和的に解決し、朝鮮半島の恒久的な平和体制を定着させる」方針で米韓が一致したとし、対話に力点を置く考えをにじませた。
 トランプ氏には、北朝鮮に圧力を最大限に加えていく先に、どのような戦略があるのか分からない。「北朝鮮を巡る問題は解決方法があると信じる」と北京での記者会見で述べたものの、具体的な解決方法は示さなかった。
 トランプ氏が最も懸念するのは、北朝鮮が米本土まで到達する大陸間弾道ミサイル(ICBM)を完成させることだ。米政府当局者らは、北朝鮮が建国70年を迎える来年9月9日までにICBMを完成させるのではないかとみている。
 北朝鮮が対話に応じるとしても、ICBMの完成後とみられている。だが、米国はICBMの完成を容認しないだろう。北朝鮮危機は回避できるのか。不透明な情勢が続きそうだ。
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