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【朝鮮日報】 朴正煕時代の功罪

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 きょう(11月14日)は朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領の生誕100年に当たる。朴・元大統領は、韓国の歴史において最も栄えた今の時代を開いた指導者だ。しかし現在の韓国社会の雰囲気は、朴・元大統領の功績をたたえるどころか、敵対的な憎悪まで現れている。郵政事業本部は朴正煕生誕100周年記念切手を発行することにしていたが、政権が代わるや、それを取り消した。セマウル運動(農村改革運動)は名称すら消えてしまいそうな危機にある。朴正煕記念図書館は、100周年の誕生日に銅像一つ建てることもできない。
 現在の目で過去を裁断したり、イデオロギーや党派的利害関係で時代を規定してしまったりしては、歴史や歴史的人物を客観的に評価することはできない。現在、韓国はGDP(国内総生産)基準で世界12位の経済大国となり、先進国の地位もうかがっているが、朴・元大統領が1961年に5・16軍事政変を起こしたとき、韓国国民1人当たりのGDPは82ドル(現在のレートで約9316円、以下同じ)で、世界の最貧国だった。希望の芽すら見えない国だった。国家予算を米国の援助に依存する「物乞いの国」だった。輸出は年1億ドル(約114億円)にもならず、しかも主要品目は黒鉛・タングステンなどの原材料やイカ、ノリ、かつらといった物だった。どの家も春になると食べるものがなく、春の端境期を越えて麦が実るまで飢えは続いた。山という山には木がなく、砂漠を思い起こさせた。朴・元大統領は、こんな国を一変させ、こんにちにおける韓国の繁栄の礎を築いた。
 韓国現代史の実現は、朴正煕一人だけでなく、韓国国民が成し遂げたものでもある。しかし、国家発展の確固たるビジョンと意思を持って前進する指導者なしには、こうした奇跡は起こせなかった。朴・元大統領の輸出立国戦略、外資導入戦略、重化学工業育成戦略は、韓国国内の激烈な反対にぶつかった。それでも「われわれにもできる」と言って押し進めた。キューバのカストロやエジプトのムバラク、リビアのカダフィも開発独裁を掲げたが、残されたのは国民の貧困と落後だ。同じ民族ではあるが北朝鮮の住民は、金日成(キム・イルソン)のような誤った指導者に率いられ、地獄で暮らしている。

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