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【富山新聞】 世界一のツリー 氷見と神戸の交流の象徴に

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 神戸市に世界一のクリスマスツリーをつくるため、氷見市の山林から掘り起こされたアスナロの巨木を積んだ輸送船が13日、伏木富山港から神戸港に到着した。アスナロは高さ31メートル、重さ24トンで樹齢150年と推定される。神戸開港150年に合わせて市内のメリケンパークに植樹され、12月に電飾を付けて披露される計画だが、それと同時に、氷見と神戸の意外性のある交流を切り開くシンボルとして末永く生かしていきたい。
 この計画は、そら植物園(兵庫県川西市)が、日本の復興と発展の象徴として、世界最大とされる米ニューヨークのロックフェラーセンターのツリーを超えるものをつくろうと企画した。アスナロは4年前、世界で植物を集める「プラントハンター」として知られる同植物園の西畠清順氏が発見し、氷見市の支援も得て、10月に樹木の根を生かして掘り出した。
 氷見市では、同市や市観光協会の関係者が9月に「そらゆめ応援団」を結成し、9日未明にはアスナロの出発を小旗を振って見送るなどして活動を後押しした。予定では、17日に植樹し来月2日から26日まで点灯されるが、氷見からも多数の市民が会場を訪れ、イベント盛り上げに一役買いたい。
 氷見市は「京浜工業地帯の父」と称される同市出身の実業家浅野総一郎氏の縁で、川崎市との間で幅広い分野の広域交流を繰り広げている。今回も、関西の基幹都市である神戸市との間で、ツリーを一つの切り口にして、同じ港町という共通点も生かしながら、今後も交流を進めていきたい。
 氷見は、ブリなど新鮮な海産物がとれる食の一等地というイメージがあるが、今回のようなアスナロの巨木を育てる豊かな大地を抱えていることも、広くアピールしていけるだろう。
 西畠氏は、先に氷見市で開いた講演の中で、氷見市の住民は、まだまだ地元の魅力に気付いていないとし、今回のイベントを氷見をPRする機会にしたいと述べている。アスナロによって交流の芽が生まれたことをきっかけに、地元在住者があらためて氷見の魅力を見つめ直す機会にもしたい。

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