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【秋田魁新報】 スポーツ推進計画 健康寿命延ばす施策を

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 本県のスポーツ振興施策の土台となっている現行の県スポーツ推進計画が4年ぶりに改められる。次の第3期計画(2018~21年度)策定に向けて県が示した素案は、健康寿命を延ばすことを意識した取り組みを、より強く打ち出している。県を挙げて目指す「健康寿命日本一」に寄与する計画となることを期待したい。
 本県は09年に「スポーツ立県あきた」を宣言し、「スポーツを通じてすべての県民が幸福で豊かな生活を営む元気な秋田」を目指すとした。その実現に向けた施策を示すのがスポーツ推進計画だ。第3期計画は県議会や県スポーツ推進審議会の素案精査を経て、本年度内に策定される。
 第3期計画の素案は現行計画同様、大きく五つの取り組みを挙げている。注目されるのは、現行計画で取り組みの3番目に記している「ライフステージに応じたスポーツ活動の推進」を最初に持ってきたことだ。年齢や障害の有無にかかわらず県民がスポーツに親しむ機会を増やし、健康寿命日本一を目指すと書いている。
 健康寿命とは、医療や介護に頼ることなく、健康に日常生活を送れる期間を指す。国の13年の調査では、本県の男性の健康寿命は70・71歳、女性は75・43歳。女性の健康寿命が47都道府県で3番目に長い一方、男性は短い方から数えて9番目となっている。
 これを男女ともに延ばし、健康寿命日本一を目指す。食事、飲酒、喫煙などの生活習慣を見直すとともに、スポーツを含む運動に親しんで健やかな心身を保とうとする人を増やし、健康寿命の延伸につなげる。
 それには体を動かす習慣をつけることが重要だとして、計画素案では週1回以上運動する成人の割合を16年度の49・5%から、21年度には65%へと引き上げるとの数値目標を掲げた。県の試算によれば、この目標を達成するには、週1回以上運動する成人(16年度推計で約42万7千人)を、さらに13万人以上増やす必要がある。
 実現に向けた具体的な施策として、健康体操の普及や各種スポーツ教室の開催を挙げている。ただ、その中には現行計画に基づき既に実践されているものも少なくない。運動習慣を根付かせる上でこれまで思ったほどの効果が上がっていないとすれば、手法を検証し、より多くの県民が興味を持てるよう工夫するべきだろう。
 第3期計画の期間は20年東京五輪・パラリンピックをまたぐとあって、素案はこの両大会を活用したスポーツイベントも実施するとしている。五輪やパラリンピックの各競技を体験したり、地域ごとにミニ五輪を開いたりと、さまざまな仕掛けが考えられそうだ。五輪を契機に高まるであろう県民のスポーツへの関心を、運動習慣の定着にもつなげていきたい。

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