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【西日本新聞】 小池代表辞任 政治不信深めた罪は重い

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 大見えを切って立ち上げた新党の代表を2カ月足らずであっさり放り出した無責任さにあきれた国民も多いだろう。「希望の党」の小池百合子代表の辞任である。
 結党も電撃的なら、代表辞任も突然だった。混乱と失望だけを残した「小池劇場」とは一体、何だったのだろう。劇場型政治のもろさを改めて思い知らされた。
 自らのリベラル派「排除」発言などがもたらした先の衆院選惨敗の責任を取り、今後は東京都知事に専念する-と言えば理屈が通ると小池氏は思ったのだろうか。
 しかし、誕生して間もなくつまずいた新党の「一枚看板」が、党勢立て直しの方向すら示さないまま退場した影響は大きい。
 小池氏は人ごとのように「国政は(国会議員の)皆さんにお任せしたい」と述べたが、共同代表に当選したばかりの玉木雄一郎氏を後任にした希望の党は早くも分裂の可能性すらささやかれる。
 「完敗」とはいえ、衆院選は小選挙区で1千100万、比例代表でも900万以上もの票を獲得した。その期待にどう応えるのか。
 結果として野党第1党だった民進党は立憲民主党、希望の党、参院に残った民進党、無所属に分裂した。昨年の参院選以来、論議と実績を積み上げてきた野党選挙協力の取り組みも雲散霧消した。
 安倍晋三首相の「1強政治」に対抗するどころか、野党陣営の「多弱」を生んだ。一瞬の希望をあっという間に失望に転じさせ、政治不信を一層深めた罪は重い。
 都知事という当面の「逃げ道」に小池氏は潜り込んだとの見方もあるかもしれない。しかし、それも「いばらの道」だ。築地市場の移転問題も東京五輪・パラリンピック会場問題も問題提起はしたが、目立った成果はない。公約の「東京大改革」は手付かずだ。
 都議会与党だった公明党は是々非々に転じ、小池氏が率いる地域政党「都民ファーストの会」は少数与党に転落した。小池氏は都合のいい逃げ道はないと思い知って、山積する都政の課題に正面から誠実に向き合うしかない。 →電子版1周年記念!1万円分賞品券やQUOカードが当たる!!

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