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【西日本新聞】 Jリーグ 長崎の「悲願達成」に拍手

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 プロサッカーJリーグの今季日程が終了した。九州のファンに大きな歓喜とともに悔しさをもたらしたシーズンだった。
 プレーオフ決勝まで進んだJ2の4位アビスパ福岡は惜しくもJ1復帰を逃したが、2位のV・ファーレン長崎が昇格を決めた。来季はサガン鳥栖とともに、J1に九州旋風を起こしてほしい。
 クラブ存続の危機を乗り越えたV・ファーレンの躍進は、ひときわ印象に残った。勇気づけられた人も多いだろう。
 V・ファーレンは2005年、全国高校選手権で優勝を重ねた強豪、国見高校(長崎県)のOBらを中心としたサッカークラブを母体に発足した。13年目のJ1入りはサッカー王国・長崎の悲願だった。心から祝福したい。
 今季の開幕は、経営状況の悪化で社長ら幹部が辞表を提出した騒動の中で迎えた。クラブ再生に手を挙げたのが、地場の通信販売大手ジャパネットホールディングスの創業者、高田明氏である。
 高田氏は4月の社長就任後、率先して組織改革とPR活動に乗り出した。「長崎の夢、元気印を無くすわけにはいかない」という新社長の熱意に、選手とスタッフが見事に応え、サポーターも熱い声援で後押しした。
 クラブ経営の安定が、チームに活力を与え、ファンを引きつけて好成績を挙げた好例といえよう。
 V・ファーレンの営業収益は、J1平均に比べれば、まだかなり低い。経営基盤の強化には、地域に根付いた運営でファンを増やし、地場経済界に支援の輪を広げる必要がある。
 それはまた、厳しい経営を強いられる九州のクラブに共通する課題だ。「地域密着」を掲げるJリーグの理念を九州で実現することにもつながるだろう。
 J1からJ3まで、九州の7チームが来季に挑む。九州のJ1チーム同士の対戦が日常の光景となるシーズンが待ち遠しい。
 互いに切磋琢磨(せっさたくま)することで、地域の活性化やサッカーファンの拡大にも貢献してほしい。

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