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【デーリー東北新聞】 北朝鮮ICBM発射 今こそ対話に応じる時だ

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 北朝鮮が新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したのに対し、米国は韓国との合同軍事演習を最大規模で実施して軍事圧力を強め、米朝間の緊張が一層高まっている。
 北朝鮮による核・ミサイル開発の急進展により情勢が緊迫する中、国連のフェルトマン事務次長(政治局長)が訪朝した。李容浩(リヨンホ)外相らと会談し、核実験や弾道ミサイル発射の自制を促し、米朝対話の調停に乗り出すことにしている。
 北朝鮮は、フェルトマン事務次長の訪朝を受け緊張緩和に向けた対話に応じる時だ。
 北朝鮮がさらに核・ミサイル開発を続けて挑発を繰り返すのか、それとも対話にかじを切るのか。今、その岐路にあるといえる。
 2カ月半にわたり軍事挑発を控えていた北朝鮮だが、今回のICBM発射は米国が北朝鮮をテロ支援国家に再指定し圧力強化路線を鮮明にしたことに対抗し、核・ミサイル開発で強硬姿勢を改めて示したものだろう。
 ICBMは、通常より高い角度で打ち上げて飛距離を抑える「ロフテッド軌道」で発射され、日本の排他的経済水域(EEZ)に落下した。到達高度は4千キロを大きく超え、過去最高だった。米専門家は、通常軌道なら飛距離は米本土全域に届く1万3千キロ以上と分析する。
 金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は「国家核戦力の完成」を宣言した。宣言は、米国と対等の立場に立ったとの主張に等しいものだが、現実を直視していない危ういものだ。
 米国の危機感は強まっている。北朝鮮がさらにICBMの発射実験を行い、来年にも実戦配備を宣言する可能性がある。
 米国は、米本土を射程に収めたICBMの開発を阻むため最大限の圧力を北朝鮮に加えている。
 経済制裁で鍵を握る中国に対し、米国は履行の実施で圧力をかけている。だが、中国は対話による解決を主張しており、米国との間には温度差がある。
 米政権内でもトランプ大統領と、対話を重視するティラーソン国務長官との不協和音が表面化し足並みの乱れがみられる。
 こうした状況で、米国は軍事圧力を強めており、偶発的な衝突が起きるリスクもある。北朝鮮がさらに核実験やミサイル発射を繰り返せば、軍事衝突に発展する恐れも出てくる。
 日本や韓国も巻き込みかねない米朝の軍事衝突は何としても避けなければならない。その回避に向け早急に対話する必要があるだろう。
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