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【茨城新聞】 新年を迎えて 新しい茨城づくりへ

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2018年が幕を開けた。
今年は冬季五輪の年である。北朝鮮、中東情勢が緊迫を増す中、若者たちが躍動する姿、その礎となる平和の尊さをあらためて胸に刻みたい。本県に目を移すと、秋に世界湖沼会議を控え、来年に迫る茨城国体にも総力を挙げて準備に取り組む必要がある。昨秋就任した大井川和彦知事による新しい茨城づくりが本格始動する年でもあり、その手腕に期待したい。そして何より、県民にとって、郷土茨城にとって、実りあるより良き1年となることを願う。
大井川知事は昨年暮れの会見で、新年度を「大井川県政の実質的な元年」と位置付け、茨城にとっても自身にとっても「重要な1年になる」と述べた。自ら手掛ける初の新年度予算編成であり、組織や人事の見直しも進めることになろう。行政施策、県政運営で大井川カラーを打ち出す注目の改革元年となる。
新年度の予算編成は年間の事業計画作りとも言える。教育や福祉、インフラの維持費、人件費など必ず計上しなくてはならない必要経費を除くと、自由に使えるお金は意外と少ない。国の補助金に縛られる事業も多い。そうした中で、いかにアイデアや独自色を打ち出していくか、首長の腕の見せどころとなる。
大井川知事は就任時から「失敗を恐れず、挑戦する茨城でありたい」と職員らに意識改革を訴えてきた。新年度の予算編成に当たっては、自ら職員と自由に意見の交換を重ねてきた。課題が山積する中、県民の負託に応える施策をどのように打ち出していくか、大いに注目されるところだ。
予算だけではない。県政運営の基本方針となる「県総合計画」の見直しにも着手し、年末にはそのたたき台となる県政ビジョンを発表した。新たな茨城づくりに向けての理念や重点施策が示され、それに基づき今後の県政方針が固まる大事な節目の年となる。
今年の大きな事業としては、本県では2度目の開催となる世界湖沼会議がある。「人と湖沼の共生-持続可能な生態系サービスを目指して-」をテーマに、10月15日から5日間にわたり、意見を交換する。環境の保全の重要性は言うまでもなく、実りある会議となることを期待したい。茨城国体に向けては施設整備や運営準備、選手の育成などに力を注ぐことになろう。湖沼会議、国体共に多くの人が訪れ、茨城の力や姿をアピールする場にもなるだけに、万全を期したいところだ。
地域の活性化や福祉、医療、教育、産業、文化、スポーツの振興、交通網の整備など引き続き取り組むべき課題は山積する。全国的にも豊かで恵まれた県ではあるが、県民の暮らしに直結する施策の充実はさらに促進してもらいたい。
大相撲の稀勢の里関、高安関、Jリーグの鹿島アントラーズ、水戸ホーリーホック、女子ゴルフの畑岡奈紗選手をはじめスポーツ界での本県勢の活躍にも期待したい。茨城国体、東京五輪を控え、アマチュア界からも多くのトップ選手の誕生が待たれるところだ。
茨城づくりを担うのは行政だけではない。主役は県民一人一人である。少子高齢化、地方の衰退が進む中、県民が自覚を持って知恵を出し合い、行動し、総力を挙げてこの厳しい時代を乗り越えていかねばならない。未来は私たち自身の手の中にある。

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