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【神奈川新聞】 新しい年に ささやかな営みの先に

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 新年、明けましておめでとうございます。昨日までの宴にも似た喧騒(けんそう)が幕を閉じた静かな朝、あらためて1年の計に思いを巡らせておいでのことでしょう。
 分断と排除、憎悪と不信。昨年は互いを思いやる温かみに否定的で、人の心をざらつかせる言葉が国内外にあふれました。
 新しい年は協調と融合、寛容と信頼に裏打ちされた、少なくとも他者を傷付けるような物言いや振る舞いとは無縁の社会にしたいものです。もちろん容易ではないでしょう。
 けれど私たちが、例えば、初詣の折に手を合わせて家内安全や健康長寿を祈願する穏やかな心持ちを保ち続けるだけでも、何かが変わるような気がします。
 一人一人ができることは限られ、しかもかなうことはまれです。だからこそ、です。しなやかに、倦(う)まず毎日を送る。そんなささやかな営みの先にもたらされる何ものかに希望を見いだせればと考えています。
 協調と融合、寛容と信頼の精神は何より政治に求められています。政治のありようは私たちの暮らしに密接に関わっています。できること、かなうことも政治次第と言えましょう。しっかり目を光らせていなければなりません。
 現政権は5年を過ぎました。政権が安定していること自体は歓迎すべきでしょう。国際社会での日本の立ち位置も確かになります。ただ、それがしばしば指摘されるように、少数意見に耳を貸さない強引さや独善に陥っては元も子もありません。
 首相の念頭にあるのは年内の憲法改正の発議ではないでしょうか。憲法は…

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