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【朝鮮日報】 韓国国内の対立をあおり韓米関係をゆさぶる金正恩氏

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 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は1日、今年の施政方針に当たる「新年の辞」を朝鮮中央テレビを通じて発表し、その中で来月行われる平昌冬季オリンピックについて「民族の地位を誇示する良い機会」とした上で「同じ民族の慶事を共に喜び、互いに支援を行うのは当然のこと」「(オリンピックへの)代表団派遣など必要な措置を取る用意がある。このために北南(南北)当局が早急に会う可能性がある」などと述べた。金正恩氏によるこれら一連の発言は、昨年11月に大陸間弾道ミサイル(ICBM)とみられる火星15号を発射した直後「核武力の完成」を宣言した時点から予想された内容だ。「すでに核武力を完成し、もはや立ち帰ることなどできないので次は対話」とする今回の呼びかけは、北朝鮮による核開発計画が最終段階に到達したことを示すものだ。
 北朝鮮は自分たちの核武装を既成事実化し、対話攻勢を仕掛けてもそれが米国には通用しないことを知っている。金正恩氏は米国に向け「核ミサイルのスイッチが私のオフィスの机の上にあることは、単なる脅迫ではなく現実だ」と述べた。しかし今の段階ではこれは単なる自分勝手な主張に過ぎない。米国は現時点で「北朝鮮は核兵器を搭載したICBMをまだ完成していない」と考えている。そのため金正恩氏は今後も1回か2回は核実験が必要であり、ICBMの弾頭を大気圏に再突入させる力があることも証明しなければならない。それにはその時まで米国に軍事行動を起こさせないことが必要だ。金正恩氏はそのために韓国政府を利用しているのだ。
 北朝鮮は前回2014年のソチオリンピックには1人の選手も派遣しなかった。オリンピックで入賞できるほどの実力ある選手がいなかったからだ。オリンピックのメダルも単なる政治宣伝の道具でしかない北朝鮮にとって、平昌オリンピックの成功は自分たちのプライドを大きく傷つけるものだ。しかしそれでも金正恩氏は今回平昌への選手団派遣をにじませたが、その意図はあまりにも明白だ。金正恩氏の計算通り韓国大統領府はこの日「金委員長が平昌オリンピックに選手団を派遣する用意がある考えを明らかにし、南北当局間の交流を提案したことを歓迎する」とのコメントを発表した。これも予想通りだ。北朝鮮が平昌オリンピックに参加し、そのために南北が会談を行ったとしても、北朝鮮の核が廃棄されることなど絶対にあり得ない。むしろ北朝鮮の核武装に政治的、あるいは時間的な余裕を持たせてしまうだろう。韓国国民も多くがもはやそのような事実を完全に見透かしているため、今後は間違いなく韓国国内での対立が激しくなる。これも金正恩氏の計算通りだ。

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