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【中央日報】 南北対話は歓迎するが、出口は非核化だ

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  韓国政府が昨日、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の新年の辞に反応を見せたのは予想したことだ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「金委員長が北朝鮮代表団の平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)派遣と当局会談の意向を明らかにしたのは五輪を南北関係の改善と平和の契機に作ろうという韓国の提案に呼応したもの」と明らかにした。米国の先制攻撃説まで飛び交う恐ろしい対立の中で、かすかながらも北核危機の平和的解決の希望が芽生えたわけだから歓迎したことに間違いない。趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官はすぐに「9日に板門店(パンムンジョム)で南北高位級当局間会談を開こう」と提案した。
  だが、まだ南北問題が直ちに改善されると期待するのは早い。平和を叫びながらも裏では核兵器を開発してきたのが今の北朝鮮だ。実際に、北朝鮮は1994年ジュネーブ合意以降、寧辺(ヨンビョン)原子炉を閉鎖するふりをしながら密かに核兵器用ウラン濃縮を継続した。
  北朝鮮が米国本土を攻撃する核搭載大陸間弾道ミサイル(ICBM)を完成した時が2~3月ごろだという点も重要だ。今回の提案が時間稼ぎのための偽装の平和攻勢である可能性もいくらでもあるためだ。
  平和・対話のように甘い話に振り回されて一方的に支援をしては絶対にならない。ややもすると韓国に飛んでくるミサイルのエンジン代を与える格好になり得る。今回の新年の辞は南南葛藤をそそのかそうとする高度な戦略でもある。政府・与党および国民の党が歓迎の意思を明らかにした一方、自由韓国党と正しい政党は「欺瞞戦術にだまされてはならない」として拒否感を示した。金正恩委員長の新年の辞をめぐって政治的衝突が起こる可能性がある。強固に維持すべき韓米連携に亀裂が生じるリスクも排除できない。政府は「米国と十分に協議している」と主張しているが、トランプ政府はやむを得ず黙認したかもしれない。ややもすると南北対話で明確な成果がなければ「時間の無駄遣い」という非難を避け難い。
  明らかにすべき事実は文大統領も宣言したように、南北関係は最低限核凍結を入口に、非核化を出口にしなければならないという点だ。そうでなければ、また再び北朝鮮のトリックにもてあそばれることになる。現在の国際社会は一致団結して対北朝鮮制裁に力を注いでいる。公海で北朝鮮の船が第3国の船舶から石油を供給されて摘発されるほど北朝鮮の経済は差し迫っている。
  金正恩委員長が「核のボタンが机上に常に置かれている」と大声を上げても寒さと飢えで憤った北朝鮮の住民たちが立ち上がれば、手の施しようがない。韓国が急いで対北朝鮮制裁を遅らせてはならない理由もここにある。
  もう一つ、忘れてはならないのは平昌冬季五輪は必ず成功させなければならないという事実だ。88年ソウル五輪以降30年ぶりに開かれる今回の平昌五輪は韓国にとって新たな跳躍のきっかけになる大切な踏み石であるためだ。政府はせっかくの南北対話の機会を慎重に扱わなければならない。鉄桶のような安保、強力な対北朝鮮制裁を維持しつつ、南北対話に近づいてこそ北核問題の解決の決定的契機を捉えられるだろう。

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