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【デーリー東北新聞】 北朝鮮問題 「真の対話」に踏み出せ

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 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が「新年の辞」を発表した。北朝鮮は既に米本土全域を核攻撃の圏内に入れているとし「核のボタンが私の事務室の机上に常に置かれている」と米国を威嚇した。韓国に対しては平昌(ピョンチャン)冬季五輪に参加する用意があり、そのための当局者会談も可能だとした。さらに、核弾頭と弾道ミサイルを量産し実戦配備に拍車を掛けるよう指示した。
 米国には拳を振り上げ、韓国には握手の手を差し伸べた形だ。目前に迫った平昌五輪を成功させたい韓国の立場を利用し、米韓関係にくさびを打ち込む狙いだという見方もある。
 韓国政府は金委員長が平昌五輪に参加する用意があるとしたことを歓迎すると表明。趙明均(チョ・ミョンギュン)統一相は2日、南北当局者の高官級会談を9日に板門店(バンムンジョム)で開催するように提案した。
 これに対し、北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会の李善権(リ・ソングォン)委員長は3日、断絶していた板門店の南北連絡チャンネルを再開すると発表、同日、南北の通話が実現した。南北連絡チャンネルは一昨年2月に韓国が開城(ケソン)工業団地の稼働を中断した際に、北朝鮮側が全面的に遮断した。再開は約1年11カ月ぶりだ。
 南北間で偶発的な衝突が起きても、連絡を取り合うことができない不安定な状況が改善されたことは歓迎したい。早急に南北対話が再開されることを期待するが、これが順調に進展するかどうかは予断を許さない。
 北朝鮮は韓国に米韓合同軍事演習の中止やグアムにある爆撃機など米軍の戦略兵器を朝鮮半島へ引き入れることをやめるよう要求している。
 韓国政府は合同演習の延期を検討しているが、米国は演習の縮小や中止には反対の立場だ。韓国が演習中止を決めなければ、北朝鮮が土壇場で平昌五輪不参加を決める可能性もある。
 北朝鮮を一気に非核化することは難しくなっているが、北朝鮮の核保有を認めてはならない。また、北朝鮮はこれ以上、国際社会との対決を深めるべきではない。南北対話に応じ、平昌五輪に参加し、地域の平和と安定に寄与すべきだ。
 さらに、それを米国など国際社会との対話へと発展させるべきだ。北朝鮮は「対話」を相手側を揺さぶる手段に使ったり、一時的な時間稼ぎに利用したりしてはならない。核兵器やミサイルを振りかざすことで体制は保証されない。体制の保証を得たいのであれば、非核化を目指す「真の対話」に踏み出すべきだ。
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