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【富山新聞】 成人の日に 新幹線時代を切り開いて

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 ことし富山県では1万278人が成人の節目を迎える。式典で友人と再会し、将来の夢を膨らませた若者は多いだろう。
 選挙権年齢が18歳以上になったことで投票を経験した人も、成人の日を機に家族や周囲の人々の支えに感謝し、大人の自覚を高めてほしい。この先には困難もあるかもしれないが、勇気を出して歩むことを期待したい。
 ことし成人になる若者が生まれたころの世相は明るいとは言えなかった。経営に行き詰まる企業が続出し、山一証券や北海道拓殖銀行の破綻が世間を騒がせた。経済活動は低迷し、マイナス成長に陥ったほどであった。
 それから20年後の今、上場企業の業績は絶好調で、人手不足が深刻になるほど求人が増えた。新卒者の就職内定率も過去最高の水準に達している。今後、デフレ脱却が実現すれば若者が活躍できる舞台はますます広がるとみていい。
 とりわけ先行きに期待してほしいのは、新成人が育った北陸の将来である。この先は北陸新幹線の経済効果が大きく広がるからだ。
 新成人が生まれた1997年は北陸新幹線がようやく長野まで開業した年である。当時は、いつ北陸にレールがつながるのかも分からなかったが、金沢まで開業した今は、ふるさとにかつてない活気が生まれている。
 北陸新幹線は5年後に敦賀まで開業し、そう遠くない将来には大阪につながる。全線開業によって北陸は今より勢いよく発展するに違いない。そのころ新成人は第一線で活躍しているだろう。大きな希望を持って新幹線時代を切り開いていってほしい。
 この先は北陸でも全国でも人口減少が進むが、悲観する必要はない。一人一人が力を高めていけば人口が減っても負の影響を乗り越えていくことはできる。
 1人当たりの生産性を上げていくためには人工知能(AI)やロボットの活用が欠かせない。幼少のときからゲーム機に親しみ、スマートフォンを使いこなす新成人はAIの社会に違和感なく溶け込んでいけるだろう。最先端の知識を吸収して人口減少の課題克服に挑んでほしい。前途には北陸を飛躍させる役割が待っている。

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