Home > 社説 > 地方紙 > 近畿地方 > 滋賀報知新聞(滋賀県) > 【滋賀報知新聞】 電気機関車「ED31形」
E195-SHIGA

【滋賀報知新聞】 電気機関車「ED31形」

そう思わないそう思う (まだ投票していません)
Loading...

 近江鉄道の電気機関車「ED31形」などが老朽化したために、希望者に無償で譲る広報が同社から昨年12月に流された。
 「ED31形」5両のうち3両が解体され残り2両と「ED14形」4両の存続は風前の灯だ。
 ED系機関車は昭和23年に芝浦製作所(現在の東芝)などが製造した国産機関車のパイオニアで伊那電気鉄道(長野県)、西武鉄道を経て近江鉄道に移り、湖東地方の県民に親しまれてきた経緯がある。
 滋賀県もED系機関車を産業にかかわってきた道具で近代化遺産として文化庁に報告し認定を受けており、広く惜しまれる声も大きい。
 「ED31形をぜひ観光資源として、新八日市駅などに展示しては」との声があったが、東近江市の担当者の調査によると「全長が11・5m、重さが40tで、牽引して運ぶにしても彦根から八日市間にある御幸橋の橋梁がこの重量に耐えられず、他の場所に移動するには一度解体して運び、再び組み立てる必要がある」と報告するが、「ED31形」は2010年に日野町のイベントで彦根から貴生川駅まで運行している実績がありこの報告は疑問だ。
 観光資源の少ない東近江市にとってはぜひとも残したいが、行政は「運んでも保存する場所をどうする」など、更に市幹部からは「ただの鉄くずじゃないか」などの声が聞こえ、結局「行政は関与しないから民間で勝手にやってくれ」とのことか。
 東近江市の文化・歴史・伝統を守る公約はどこに行ったのか、木地師だけが東近江市の文化や歴史ではない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。