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【北國新聞】 競歩の「聖地」 東京五輪へ地域ぐるみで

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 競歩の「聖地」とされる能美市が新年度、競歩の練習用コースを整備する。同市出身の鈴木雄介選手が世界記録を出し、国内トップ選手が全日本大会や練習に集う地を広くアピールするとともに、市民が競歩に親しみ、ウオーキングを通じて健康増進を図る契機としたい考えだ。
 日本競歩陣は、リオ五輪の銅に続き、昨年の世界選手権で銀と銅を獲得し、2020年の東京五輪でメダルが期待されている。能美、輪島両市は長年、全日本大会を開催し、マイナー競技といわれてきた競歩を下支えてきた。両市はこの競技の「聖地」にふさわしい。
 この追い風を生かし、競歩を活用したスポーツ振興や健康づくりを地域ぐるみで推進してほしい。2年後に迫った東京五輪・パラリンピックに向け、各国代表チームの事前合宿地として誘致できることも期待したい。
 既にカヌー競技で4カ国の代表チームが事前合宿を行うことが決まっている小松市では昨年9月、木場潟を会場に開催された日本選手権で、出場選手がライバル選手の飲料に禁止薬物を入れて飲ませるという前代未聞の不祥事があった。合宿誘致に取り組んできた地元や協会関係者には信じがたい話だろう。
 カヌー競技の「聖地」を発信する動きに水を差す行為であり、許し難い。関係者は気を落とすことなく、合宿誘致に知恵を絞り、「風評被害」を払しょくしてほしい。
 競歩石川の先駆けとなったのは東京、メキシコ両五輪に出場した齊藤和夫氏(津幡町出身)である。地元で後進の育成に尽力し、多くのトップ選手や指導者を育てた。加えて、能美、輪島両市の全日本大会で競い合う環境が、世界を目指す選手を後押ししている。
 能美市辰口地区の健康ロードに整備される練習用コースは、恒久的な距離表示を施すほか、ナショナルチームの合宿地を示す表示板の設置や安全対策も強化する。これまでも小松短大競歩部の内田隆幸監督の指導を受けるために国内のトップ選手が集い、ナショナルチームの合宿も行われてきた。さらに練習環境が整うことで、選手の実力アップにつなげたい。

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